【阪神】ドラ１・伊原陵人がサンテレビに放送圏拡大をおねだり 地元の奈良県・橿原市に活躍届けたい

阪神・伊原陵人

　サンテレビさんお願い―。阪神のドラフト１位・伊原陵人投手（２４）＝ＮＴＴ西日本＝が２４日、サンテレビ（神戸市）に放送網拡大をおねだりした。ドラフト２位・今朝丸（報徳学園）とともに同局の「熱血！タイガース党」に生出演。実家の奈良県・橿原市は同局の放送範囲外だといい「親が『映らない…』と。（試合を見たい）親が助かると思うので」と控えめに要望した。

　看板番組「サンテレビボックス席」は阪神戦を試合開始から終了まで完全中継し、年間約６０試合を放送。他局の中継終了後に「リレー中継」を実施することもある。ただ、兵庫、大阪は全域をカバーするが、奈良は３６・４％にとどまる。自身の活躍を届けられる手段としてテレビを挙げ「なかなか会えない人に（テレビで）目にしていただくことで恩返しにもなる」と強調した。

　実現には大きな“壁”がある。同局関係者によると、神戸の親局から電波を届けるには、大阪、奈良の県境にある標高６４２メートルの生駒山がネックになるという。岐阜テレビなどでは同局生中継が流れることもあるが、奈良県には届かない。「１軍で投げられれば…。なんとしても１軍に」。ルーキーイヤーから圧倒的な投球で、不可能を可能に変える。（直川　響）

◆サンテレビ　１９６９年開局の兵庫県を対象とした県域放送局。神戸市に本社を置く。報道、スポーツ、教養・娯楽と地域に根ざした番組づくりを行う。兵庫・大阪を中心に近畿広域圏の１６９２万人、７９６万世帯をカバーする。