鳳蘭“夫婦歴”172回の市村正親と再タッグ…3・7~東京・明治座「屋根の上のヴァイオリン弾き」
スポーツ報知 / 2025年1月27日 10時0分
鳳蘭(元星組トップ)は、いわずと知れた宝塚のレジェンド。ヒット中の映画「はらたく細胞」(武内英樹監督、永野芽郁・佐藤健主演)にも出演し、一人前の赤血球を育てる学校の校長先生を演じている。出演シーンは多くないが、聖母を思わせる存在感。「私、こんなエキゾチックな顔でしょ? 映像は自信なくて。映画は『ぼくんち』(03年)以来、約20年ぶりかな。待ち時間の長さなど舞台とは全然違うね。私には孫が5人いますが、『―細胞』は子どもたちが血液の仕組みを学ぶのにいいみたい。久々の映画は新鮮でしたよ」
3月は東京・明治座で「屋根の上のヴァイオリン弾き」(7~29日)に出演する。市村正親演じる主人公テヴィエの妻ゴールデ。「アメリカのミュージカルですが、ロシア革命前のウクライナ地方を舞台にした作品。今回はまた違った意味でご覧になられる方も多いのではないでしょうか」
ゴールデは逆境でも踏ん張り、5人の娘を持つ豪快な肝っ玉母さん。「この台本を読む度に涙が出て仕方がないのね。この役を演じて一番思うのは、見ているお客様と会話している感覚になれること。もちろん実際に会話してませんよ。でも客席の喜怒哀楽が伝わってくる。その力をもらって演じています」
市村との“夫婦歴”は09年から公演数172回を数える。すっかり名コンビだ。「市村さんはすごい。主人公を演じながら、共演相手が引き立つ演技をなさる。もう本当の主人のように思えて」。ミュージカルを知り尽くした者同士の至芸が見られそうだ。(内野 小百美)
〇…2月に現・帝国劇場(東京)のラストを飾るコンサート「THE BEST New HISTORY COMING」(14~28日)が開催。同劇場に度々出演してきた鳳は27、28日に出演する。「私は(宝塚の象徴といわれた)春日野八千代先生から『舞台人に一番大切なのは気品、品格』と教えられた。帝劇は特にその気品、品格のある劇場でした。その思いと感謝を込めて出演したいと思います」
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