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巨人育成1位・坂本達也、憧れの甲斐から「盗めるものは全て学んでいきたい」…支配下昇格へ「送球の正確性とリード力」で勝負

スポーツ報知 / 2025年1月26日 6時0分

ノックを受ける坂本達也

 巨人の若手選手の今を伝える「From G」。第2回からは、24年ドラフトで入団した育成ルーキーを紹介する。育成1位の坂本達也捕手(22)=富士大=は、高校時代からの憧れである甲斐とチームメートに。球界を代表する捕手から技術や投手とのコミュニケーション術を学び、支配下への成り上がりを誓った。

 ジャイアンツタウンスタジアムで行われた新人合同自主トレで、坂本達が矢のような鋭い軌道のボールを投げ込んだ。武器は、円谷スカウトが「送球能力が非常に高い」と評する正確性を兼ね備えた強肩。遠投110メートル、二塁送球は球界トップクラスの1・8~1・9秒台を常時計測し、50メートル走を6秒1の俊足も兼ね備える“走れる捕手”だ。

 「アピールポイントは守備。特に送球の正確性とリード力です。大学2年の頃、(同級生で広島に4位指名された)渡辺を見て、肩の強さじゃ勝てないと思った。アウトにすることに執着しないといけないと考え、送球の精度にこだわるようになりました」

 博多工では甲子園出場がなく、進学した富士大の2年時に“転機”が訪れた。2学年上で、22年ドラフト2位で日本ハムに指名された金村とバッテリーを組み、プロを意識した。

 「いまプロのトップレベルで戦っている投手とバッテリーを組み、指導していただいた。『ここまでやればプロ野球選手になれる』という基準が、自分の中でできました」

 予想していなかった幸運にも恵まれた。高校時代から憧れだった甲斐が今季から巨人に加入。球界を代表する名捕手の一挙手一投足を自身の成長に結びつける。

 「あれだけいい選手を近くで見て、いろいろと学べることはすごくいいこと。『これはプラスだ』と思いました。日本を代表する捕手なので、盗めるものは全て学んでいきたい。投手の良さの引き出し方や、ゼロで抑えるための1試合を通しての配球の仕方を聞いてみたいです」

 好きな言葉は「功は人に譲れ」。陰の立役者になる―という意味の言葉で、故・野村克也さんが甲斐に贈った言葉でもある。野球を始めた小学2年から捕手に憧れていたルーキーは、捕手の魅力とこだわりをこう明かす。

 「捕手の面白さは試合の主導権を握れるところ。責任が重いところもまた面白いところかな、と思う。バッテリー間で思っていることが違うと、なかなか抑えることはうまくいかない。コミュニケーションを大事にした中で、自分の意思や配球の意図を伝えて、ゼロに抑えるための配球を大事にしています」

 指揮官の言葉が、闘志に火をつけてくれた。新人合同自主トレ初日、阿部監督は訓示で「ここ(2軍本拠地)でレギュラーを張るのが目標ではない」と新人選手たちにメッセージを送った。

 「本当にその通りだなと。まずは東京ドームで戦うというところが目標で、その先には活躍するという目標もある。少しでも早く出られるようにと思いました」

 春季キャンプは育成新人唯一の2軍スタート。小林ら1軍経験豊富な捕手から学びながら、支配下昇格を目指していく。

 「1年目から時間もないですし、一日一日が勝負。気が抜けないし、けがなんてしている時間はないので、しっかりと自分のケアをしたい。この1年でまず勝負をかけて、支配下に上がれるように」

 甲斐のようなサクセスストーリーを目指して、挑戦が始まった。

 ◆坂本 達也(さかもと・たつや)2002年8月31日、福岡生まれ。22歳。小学2年から野球を始め、最初は内野手。中学から捕手がメインとなり、博多工を経て富士大に進学。2年からレギュラーをつかみ、昨秋の北東北大学リーグでは攻守の要として無傷の8連勝で39度目の優勝に貢献。173センチ、76キロ。右投右打。趣味はサウナ。

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