巨人が未達成の二遊間同時ＧＧ賞へ“ナオワキ”が意気込む…目指せ令和のアライバ！ “ペアルック”で登場すでに息ピッタリ

舞台あいさつでファンと記念撮影に納まる吉川（右）と門脇（カメラ・頓所　美代子）

　巨人・吉川尚輝内野手（２９）と門脇誠内野手（２４）が２５日、球団創設９０周年を記念した映画「ＧＩＡＮＴＳ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ～頂点への挑戦～」の舞台あいさつに登壇。球団史上初となる二遊間でゴールデン・グラブ賞同時獲得を目指すことを誓った。

　コンビの思いがリンクした。都内のＴＯＨＯシネマズ日比谷での舞台あいさつ。服装は「自由」と伝えられていたが、期せずして黒を基調としたペアルックで登場した。門脇は「二遊間なので勝手に合うんじゃないですかね」とニヤリ。終了後の取材で目標を問われた２人は照準もピタリと重なった。

　吉川「ゴールデン・グラブ賞を二遊間で取りたいというのはあります。まずは優勝、日本一ですけど、結果的にそういう賞が取れたらうれしい」

　門脇「１４３試合、二遊間を目指していきます。その結果、ゴールデン・グラブを取れれば」

　昨季の吉川は二塁手としてリーグ最多の４８５補殺をマークし、初のＧＧ賞を獲得。プロ入りから数年は度重なる故障や好不調の波で潜在能力を開花しきれなかったが、全１４３試合に先発出場と殻を破った。シーズン中盤に不振でスタメンを外れることもあった門脇は「出られない時期もあったので、ずっと出れるように」と、６学年上の背番号２の背中を追う。

　球団では過去に二塁で仁志が４度、遊撃は坂本が５度同賞を獲得するなどしたが、同時はない。吉川は「試合に出続けて、結果も残さないと取れないと思ってるんで。またキャンプからしっかり頑張ります」。鉄壁の二遊間が形成できれば、悲願の日本一は大きく近づく。（内田　拓希）

◆同一球団のＧＧ二遊間同時受賞◆

年度球団　　二塁手　　遊撃手

　　　　【セ・リーグ】　　　　

８０年大洋　基　満男　山下大輔

８３年大洋　高木　豊　山下大輔

８５年阪神　岡田彰布　平田勝男

９８年横浜　ロ　ー　ズ　石井琢朗

０４年中日　荒木雅博　井端弘和

０５年中日　荒木雅博　井端弘和

０６年中日　荒木雅博　井端弘和

０７年中日　荒木雅博　井端弘和

０８年中日　荒木雅博　井端弘和

０９年中日　荒木雅博　井端弘和

１１年阪神　平野恵一　鳥谷　敬

１８年広島　菊池涼介　田中広輔

２３年阪神　中野拓夢　木浪聖也

　　　　【パ・リーグ】　　　　

７５年阪急　マルカーノ　大橋　穣

７６年阪急　マルカーノ　大橋　穣

７８年阪急　マルカーノ　大橋　穣

８１年西武　山崎裕之　石毛宏典

８６年西武　辻　発彦　石毛宏典

８９年西武　辻　発彦　田辺徳雄

９２年西武　辻　発彦　田辺徳雄

０２年西武　高木浩之　松井稼頭央

０４年ダイエー　井口資仁　川崎宗則

０５年ロッテ　西岡　剛　小坂　誠

０９年日本ハム　田中賢介　金子　誠

２０年西武　外崎修汰　源田壮亮

２２年西武　外崎修汰　源田壮亮

【注】８５年までダイヤモンド・グラブ賞、７２年から表彰。