【卓球全日本】早田ひな「殻を破れた」と速いバックドライブがさく裂、史上６人目の３連覇へ４強入り

女子シングルス準々決勝　ポイントを奪いガッツポーズする早田ひな（カメラ・宮崎　亮太）

◆卓球◇全日本選手権　第５日（２５日、東京体育館）

　女子シングルス準々決勝が行われ、史上６人目の３連覇を目指す早田ひな（日本生命）が２０２１年世界選手権代表の芝田沙季（ミキハウス）を４―１で下し、７大会連続の４強入りを果たした。

　昨夏のパリ五輪で痛めた左腕の状態は回復途上だが、腕に負担がかかり懸念していたバックハンドドライブもさく裂した。「芝田選手は粘り強く、ラリーでは何本も返してくる。その中で自分は（これまで）バックのスピードがあるボールが（腕に負担がかかり）ちょっと怖いなと思っていたところを打開することができた。殻を破れた。感覚が良くなってきていると思います」と明るい表情を見せた。

　世界ランク５位のエースは、パリ五輪ではシングルスで銅、団体で銀メダルをつかんだ。メダリストとなって初めての全日本選手権は、応援してくれたファンへの「恩返し」の舞台。２６日の準決勝は、初優勝を目指す新鋭・大藤（おおどう）沙月（ミキハウス）と激突。「ケアをして明日につなげたいなと思います。新しい自分で強くなっていきたい」と気持ちを高めた。