【卓球全日本】２０歳・大藤沙月が初の４強「優勝を目指してここにいる」準決勝は早田ひなに挑戦

女子シングルス準々決勝でスマッシュを決める大藤沙月

◆卓球◇全日本選手権　第５日（２５日、東京体育館）

　女子シングルス準々決勝が行われ、初優勝を目指す２０歳の大藤（おおどう）沙月（ミキハウス）が井絢乃（中国電力）を４―１で破り、初の４強入りを果たした。「まず初めて表彰台入りできて、すごくうれしい。（ミキハウスで）同じチームの青木（咲智）と横井（咲桜）が負けていて、強い選手だと分かっていた。少しでも崩していけるようにと、今日は頭の部分で試合ができたかなと思います」と充実の汗をぬぐった。

　前回大会６回戦で平野美宇（木下グループ）に０―４で完敗したのを機に、攻撃的なスタイルに変更した。昨年１０月のＷＴＴチャンピオンズ・モンペリエで初制覇し、アジア選手権では横井と組んだ女子ダブルス、女子団体で優勝。世界ランクは日本勢３番手の７位に躍進する。「海外の試合をたくさん積んできて、ここで出せている。緊張がほとんどない。冷静に試合ができて、（戦術の）アイデアがポンポンと出てくる」と状態の良さをうかがわせた。

　２６日の準決勝は、世界ランク５位で大会２連覇中の早田ひな（日本生命）に挑む。２８年ロサンゼルス五輪を目指す新鋭は「すごく強い選手に自分がどれだけできるか楽しみ。勝ち負けを意識せずに自分のプレーができたら、勝ちにつなげられると思うので、いい準備をしたい。優勝を目指してここにいる」と初の日本一に向け、思いを強めた。