【広島】エース背番号１９継承の左腕 「真横にブイ～ッて曲がる」新球習得で初の開幕投手つかむ

広島の床田寛樹がチャレンジするスライダーの新たな握り（カメラ・畑中祐司）

　広島の床田寛樹投手（２９）が２５日、自身初の開幕投手に向けた“秘密兵器”として、スライダーの改良に取り組んでいることを明かした。マツダ室内での自主トレで、人さし指一本を縫い目にかける従来から、一見するとチェンジアップのようなわしづかみの握りで試投。自宅で寝転がっているときに思いついたといい「意外に真横にブイ～ッて曲がった。軌道が少し変われば、打者のイメージも違うかなと。遊びがてら、いい発見になれば」と、投球の幅を広げるために習得に着手する。

　２年連続チーム最多１１勝の左腕は、今季から野村の背番号１９を継承。１６年に２５年ぶりリーグ優勝に貢献した先輩の１６勝３敗を指針に、２３年の７敗、２４年の９敗からの負け数の減少、昨季ローテで唯一ゼロの完投数アップをノルマに掲げる。昨季の自身を含めたチーム全体の終盤の失速を教訓に「苦しいときに自分が止められれば」と、エースの自覚をにじませた。（畑中　祐司）