【高校野球】慶応が特別支援学校と合同練習 1対1で交流楽しむ「野球っていいな」「もっとうまくなりたい」
スポーツ報知 / 2025年1月25日 21時55分
2023年夏の甲子園を制した慶応(神奈川)が25日、横浜市内の同校日吉台野球場で、昨夏の西東京大会に特別支援学校では全国で初めて夏の大会へ単独出場した青鳥特別支援の部員11人と、知的障害を持つ中高生の硬式野球挑戦を支援する「甲子園夢プロジェクト」の選手27人と合同練習会を行った。
グラウンド上には絶えず、快活な声が響いた。「ナイスボール!」「いいぞ!」「よっしゃ~!!」。慶応ナインとゲストの選手たちはペアを組むと、マンツーマンでノックや打撃練習、ブルペン投球などに臨んだ。汗を流す中、笑顔で会話を重ね、関係性も自然と濃くなっていく。ともに白球を追いながら、交流を楽しんだ。
合同練習会は2021年にスタートし、のべ6度目。森林貴彦監督はその意義についてこう語った。
「野球という共通言語で、コミュニケーションを取る機会を設けたいと思っています。マンツーマンにしたのは、1対1で目の前のパートナーと会話して、いろんなことを感じてほしいからです。ボールがしっかり捕れた時の喜び…感想の中には、自分が忘れかけていた野球の楽しさを再認識できたという声もありました」
慶応の山田望意(のい)主将は会話をする中で、パートナーと「ヤクルトファン」という共通項を見つけ「今年は勝ってほしいね」と盛り上がった。「野球っていいなと、あらためて気づきました。みんな野球が好きで、野球をやりたい思いは自分たちよりも上だった。最初は『どうやって教えようかな』と思っていたんですが、最後はこちらが教わる側でした」と語った。
青鳥の久保田浩司監督は「レベルの差はあっても、野球を通じて、自然と分け隔てなくやっているのがすごくいいなと思う。回を重ねるほど、お互いの学びにつながっているのがうれしい」と目を細め、八木秋大主将も「慶応高校さんといろんな練習をして、もっとうまくなりたいなと思いました。春の大会には勝てるように頑張りたい」と瞳を輝かせた。白球は人と人とをつなぎ、笑顔をもたらす不思議な力を秘めている。(編集委員・加藤弘士)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
特別支援学校でも「チームで野球がやりたい」人生を変えた友の言葉 校長先生へ直筆の手紙 伝えた熱意…慶応高と合同練習
スポーツ報知 / 2025年1月30日 11時0分
-
「歴史的な負け」も…“66点差”に見えた未来 再確認した原点「野球がしたい」
Full-Count / 2025年1月28日 17時14分
-
清原和博氏の次男・勝児が今春慶大進学 慶応高・森林監督「チャンスつかんで」
スポニチアネックス / 2025年1月26日 5時3分
-
清原勝児は「野球に飢えている」慶大での活躍に恩師・森林貴彦監督が期待「ためたエネルギー、爆発を」
スポーツ報知 / 2025年1月25日 22時19分
-
特別支援学校が慶応と合同練習 強豪から刺激「1勝を」
共同通信 / 2025年1月25日 19時29分
ランキング
-
1賭博容疑の丹羽孝希、岡山リベッツから事実上の“追放” 不起訴でも再契約の可能性「ありません」
スポーツ報知 / 2025年1月30日 19時36分
-
2【大相撲】行司の木村勘九郎が暴力行為で出場停止 後輩行司の腕をつねってアザを負わせる
東スポWEB / 2025年1月30日 17時33分
-
3世界一貢献も放出…ド軍退団27歳にファン涙 綴った思い「想像以上だった」
Full-Count / 2025年1月30日 10時24分
-
4巨人が“大型補強したシーズン”を振り返る…「ラミレス、クル-ン入団」の2008年は稀に見る成功例だが、大失敗した年も
日刊SPA! / 2025年1月30日 15時52分
-
5巨人・戸郷&甲斐 23年“世界一バッテリー”早くも再タッグ
スポニチアネックス / 2025年1月30日 5時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください