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【卓球全日本】伊藤美誠、大逆転で“みうみま”対決制す 張本美和との準決勝へ「完全なチャレンジャー」

スポーツ報知 / 2025年1月26日 9時0分

女子シングルス準々決勝で平野(手前)に逆転勝ちした伊藤(カメラ・宮崎 亮太)

◆卓球◇全日本選手権 第5日(25日、東京体育館)

 男女シングルス準々決勝が行われ、女子は3年ぶり4度目の優勝を狙う伊藤美誠(24)=スターツ=が準決勝に進んだ。同じ2000年生まれの平野美宇(24)=木下グループ=との“みうみま対決”に4―3で競り勝った。2連覇中の早田ひな(24)=日本生命=、張本美和(16)=木下グループ=、大藤沙月(20)=ミキハウス=も4強入り。男子は前回王者の張本智和(21)=智和企画=らが勝ち上がった。

 伊藤が崖っ縁から執念を見せた。幼少期から何度も熱戦を演じてきた平野との第6ゲーム。8―10で先にマッチポイントを握られたが、4連続得点と驚異の粘りで挽回した。第7ゲームも出足からたたみかけ、大逆転で4強入り。「お互いに負けたくない気持ちはすごく強いと思う。そこの部分でしっかり冷静になりながら、最後の最後は爆発させることができた」と笑顔で左拳を握った。

 昨年大会はパリ五輪シングルス代表の最終選考を兼ねていた。2枠目を争った2人は初戦から隣り合わせのコートで戦い、伊藤は直接対決の前に敗れ、涙した。あれから1年。「全日本の借りは、全日本でしか返せないという気持ちだった」。闘志を胸に秘め、全日本の舞台では7年ぶりの“みうみま対決”を制した。

 準決勝進出は3度目の優勝を飾った21年以来。エースの重圧を背負っていた当時は「準々決勝や準決勝で勝っても『次』という気持ちだった」。今は目の前の試合に集中し、勝利を素直に喜ぶことができている。次戦の相手は張本美。「完全なチャレンジャー。思い切って楽しんで試合がしたい」。4度目の頂点へ、気負いなく挑む。(林 直史)

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