ジャッジも欠席で両リーグＭＶＰ不在 大谷翔平はビデオで英語スピーチ 第１００回の名物晩さん会

晩さん会でビデオメッセージを送ったヤンキース・ジャッジ（カメラ・一村順子通信員）

　昨季のア・リーグＭＶＰでヤンキースのＡ・ジャッジ外野手（３２）が２５日（日本時間２６日）、ニューヨークでの「全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）ニューヨーク支部主催の晩さん会」を欠席した。ナ・リーグＭＶＰのドジャース・大谷翔平投手（３０）も欠席となったが、司会者は「残念ながらもう１人のＭＶＰも来ることができません。ジャッジとサマンサ夫人はもうすぐ出産を控えています」と説明した。

　昨年１２月、大谷は真美子夫人が第１子を妊娠したことをインスタグラムで公表したが、現地ではジャッジの妻・サマンサさんが第１子を妊娠していることが報じられていた。昨季５８本塁打のジャッジ、５４本塁打の大谷と両リーグのＭＶＰがパパとして“同期”になりそうで、新たな共通点が生まれていた。

　大谷についてはこの日、司会者から「ロサンゼルスでの山火事を考慮した個人的な理由によって本人はいませんが、後ほど彼の言葉を聞くでしょう」とアナウンスがあった。会場からはため息が漏れたが、その後大谷がビデオメッセージで約３分間の英語スピーチを披露し、「私たちも火災の影響を受け、困難に直面しました。家や愛する人を失った方々に哀悼の意を表します。被災した動物たちにも心を痛めています。私たちは規模の大小を問わず、できる限りの支援に努めていきます」などと話した後は大きな拍手に包まれた。ジャッジもビデオメッセージを送った。

　マンハッタンのホテルで行われる両リーグのＭＶＰや新人王がスピーチする恒例の晩さん会は、今回が１００回目。大谷は２年連続ＭＶＰとして今回も参加予定だった。昨年１月の第９９回では英語で約２分間のスピーチを行い、拍手喝采を受けていた。さらに今回はジャッジとグラウンド外での“共演”も大きな注目を集めていた。