【卓球全日本】２０歳大藤沙月「頭や経験の部分で負けた」早田ひなに敗れ、初の決勝進出ならず…女子シングルス

打ち返す大藤沙月 (カメラ・宮崎　亮太)

◆卓球◇全日本選手権　最終日（２６日、東京体育館）

　女子準決勝が行われ、世界ランク５位の早田ひな（日本生命）が同７位で２０歳の新鋭・大藤（おおどう）沙月（ミキハウス）を４―０で下し、決勝進出。史上６人目の３連覇に王手を懸けた。一方の大藤は自身初の決勝進出は果たせなかった。

　試合後に取材に応じた大藤は「早田さんに対して、今の自分の卓球でどういう風に戦っていけるかと考えて、１ゲーム目に入ったけど、頭の部分で最後取られてしまって、結果０―４で負けてしまった。今日は頭の部分で負けてしまったと思う。自分のプレーを出させてもらえなかったので、戦術や経験の部分で負けていた。万全な体勢で打たせてもらえなかったという感じでした。（得意のパワーボールは）１ゲーム目の１本目しか打たせてもらえなかった」と悔しさを語った。

　それでも前回大会６回戦で平野美宇（木下グループ）に０―４で完敗したのを機に、攻撃的なスタイルに変更し、今大会で初のベスト４。「卓球をやっていて思った結果が出なかったので、苦しかったけど、大きく変えたことで、楽しくできているので、変えて良かったなと思います」とうなずいた。

　次戦は３０日開幕のシンガポール・スマッシュに出場予定。５月には世界選手権個人戦（カタール）も控えている。「この勢いで優勝はしたかったけど、全日本は簡単にはいかない。来年は圧倒して優勝できるように１年間高い意識でやっていきたい。２０２８年ロサンゼルス五輪を目標に頑張っていきたい」と２０歳は敗戦を糧に、成長につなげる。