【卓球全日本】早田ひな、史上６人目の３連覇！ 左腕万全でなくとも貫禄 決勝で１６歳・張本美和を下す「ここからはシーズン２が始まります」

女子シングルス決勝　ポイントを奪いガッツポーズする早田ひな（カメラ・宮崎　亮太）

◆卓球◇全日本選手権　最終日（２６日、東京体育館）

　女子シングルスで、早田ひな（日本生命）が史上６人目の３連覇を成し遂げた。昨年大会と同カードとなった決勝では、１６歳の張本美和（木下グループ）を退けた。１６年の石川佳純らに続く史上６人目の３連覇の偉業となった。

　昨夏のパリ五輪に初出場し、エースとしてシングルス銅、団体で銀メダルをつかんだ。しかしパリ五輪期間中に左腕を痛め、五輪後は静養。昨年１１月のＷＴＴファイナルで約３か月ぶりの実戦復帰を果たし、年明けのＷＴＴスターコンテンダー・ドーハで横井咲桜（さくら、ミキハウス）から五輪後初白星。今大会は痛めていた左腕が万全ではない中だが、「勝つことは大事ですけど、パリが終わって試合を見に来て下さっている方も多くいる。最後までやり切りたい」と覚悟を持って挑んでいた。

　この日の準決勝では２０歳の大藤（おおどう）沙月（ミキハウス）を迎え撃ち、４―０で退けていた。

　早田ひな「今日はよく頭が働いていた。大事な１本を取ることができたから、勝つことができた。（同日の）準決勝の後も痛みを感じるタイミングがあったけど、アドレナリンが出て、今は腕がどうなっているか分からない。パリ五輪までの自分がシーズン１。ここからはシーズン２が始まりますので、これからも応援お願いします」

　◆早田　ひな（はやた・ひな）２０００年７月７日、北九州市生まれ。２４歳。福岡・希望が丘高卒。４歳から卓球を始める。２１年アジア選手権シングルス優勝。世界選手権は女子ダブルスが１７年銅、１９年銀、２１年銀。混合ダブルスが２１、２３年銀。シングルスが２３年銅。２３年全日本選手権で史上５人目の３冠。世界ランク５位。左利き。身長１６７センチ。