【卓球全日本】１７歳・松島輝空が初優勝 高校生以下では史上６人目の快挙

スマッシュを決める松島輝空（手前は篠塚大登）

◆卓球◇全日本選手権　最終日（２６日、東京体育館）

　男子シングルスで１７歳の松島輝空（そら、木下グループ）が初優勝を飾った。準決勝で世界ランク３位の前回王者・張本智和（智和企画）を４―１で破ると、決勝で昨夏パリ五輪代表の篠塚大登（愛知工大）に４―１で勝利した。

　２８年ロサンゼルス五輪を目指す期待の星が、強烈な存在感を示した。松島輝は小学１年から世代別の全日本選手権を６連覇するなど、早くから注目を浴びてきた。全日本選手権はこれまで１６強が最高。昨年はジュニアの部を制したが、一般の部は６回戦でパリ五輪団体戦要員の３枠目を争った篠塚との直接対決に３―４で惜敗。五輪は補欠に回ったが、同じ舞台で雪辱を果たした。

　男子で過去に高校生以下で全日本王者となったのは２００７、０８年の水谷隼（青森山田高）、１２年の吉村真晴（野田学園高）、１３年の丹羽孝希（青森山田高）、中学２年で制した１８年の張本智和（エリートアカデミー）、２１年の宇田幸矢（エリートアカデミー）のみ。史上６人目の快挙となった。

　◆松島　輝空（まつしま・そら）２００７年４月２９日、京都市生まれ。１７歳。祖父母が開く田阪卓研で卓球を始め、小学１年から世代別の全日本選手権を６連覇。１８年に１１歳でワールドツアー初出場。２１年世界ユース選手権１５歳以下で３冠。２４年世界選手権団体戦代表。左シェークドライブ型。１７２センチ。家族は両親と弟、妹２人。