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逆転Vで横綱昇進・豊昇龍の背中に見えた2人の大横綱「3敗から変わった低く鋭い立ち合い」…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2025年1月27日 5時20分

本割で琴桜(右)を寄りきりで破った豊昇龍(カメラ・清水 武)

◆大相撲初場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)

 大関・豊昇龍(25)=立浪=が逆転優勝し、横綱昇進が確実になった。1差で迎えた結びは大関・琴桜を寄り切り。12勝3敗で金峰山、王鵬と並び、優勝決定ともえ戦で2連勝。自身2度目、大関として初の賜杯を抱いた。先場所は13勝で優勝次点。昇進を預かる審判部は打ち出し後、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請した。29日に第74代横綱が正式に誕生する。

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 豊昇龍の背中に2人の大横綱の面影が見えた。本割と決定戦の2番での低く鋭い立ち合いは、かつてミサイルと呼ばれた同じモンゴル出身の日馬富士さんを彷彿(ほうふつ)とさせた。

 6勝3敗から相撲が変わった。立ち合いから低く鋭く踏み込み、その後は突っ張って相手の上体を起こして前に出た。根底にあるのは強い気持ちと強靱(きょうじん)な足腰。少しのワイルドさが加われば叔父さんの朝青龍とダブる。

 綱を張ると自然と体が大きくなっていくものだ。稽古を怠らない力士だけに均整の取れた体に仕上がっていくだろう。見栄えのいい横綱になる可能性もあるが、課題は精神面。「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉がある。横綱という最高位に立ったからこそ、謙虚な人間にならないといけない。それが大相撲の世界の横綱というものだ。

 横綱・照ノ富士が引退、豊昇龍が新横綱となって大の里と琴桜の2大関を従える。王鵬、金峰山、尊富士という若手が番付上位を占め伯桜鵬、獅司、安青錦といった若手も伸びてきた。私が提唱してきた“新しい地図”が出来上がったといってもいいだろう。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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