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豊昇龍横綱昇進のウラにある恵まれた「番付運」…平成以降では最少直前2場所25勝 横綱空位危機も追い風

スポーツ報知 / 2025年1月27日 5時35分

ともえ戦の初戦、豊昇龍(右)は寄りきりで金峰山を下し優勝に王手(カメラ・今西 淳)

◆大相撲初場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)

 大関・豊昇龍(25)=立浪=が逆転優勝し、横綱昇進が確実になった。1差で迎えた結びは大関・琴桜を寄り切り。12勝3敗で金峰山、王鵬と並び、優勝決定ともえ戦で2連勝。自身2度目、大関として初の賜杯を抱いた。先場所は13勝で優勝次点。昇進を預かる審判部は打ち出し後、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請した。29日に第74代横綱が正式に誕生する。横綱昇進は今場所限りで引退した照ノ富士以来。春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)は1993年初場所以来の横綱空位は回避される。

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 豊昇龍が第74代横綱の座をほぼ手中にしたが、ここ数十年の例から見れば昇進のハードルは低めと言えそうだ。3場所前の昨年秋場所は8勝止まり。先場所は13勝で優勝次点だった。

 今場所は12勝と高レベルの優勝とは言えず、ともえ戦で相まみえたのは平幕。番付下位の力士に先行を許したともとれる。平成以降に誕生した横綱は、63代の旭富士から73代の照ノ富士まで11人いるが、全員が昇進直前2場所で合計26勝以上を挙げている。豊昇龍は合計25勝にとどまった。

 今場所中に照ノ富士が引退し、1993年初場所以来、32年ぶりの横綱空位という危機にあった。その状況が、豊昇龍の横綱への追い風となったことは間違いないだろう。“番付運”にも恵まれ、チャンスをものにした形だ。

◆高田川審判部長 力でねじ伏せた

 綱取りも逆転だった。9日目に3敗目を喫した時点で、今場所での豊昇龍の昇進は消滅寸前といえた。先場所までの大関在位8場所でカド番こそないが、途中休場は2度。2場所前は8勝止まりで影も薄かった。

 昇進問題を預かる審判部が千秋楽の昼に開いた会議では反対意見が多数を占めた。それでも、高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は「部長の責任として判断しました。内容も本割、決定戦とすばらしかった。負けた相撲も前に出ていた。たまたま負けていただけであって、後は力でねじ伏せていた」と明かした。

 昨年九州場所は13勝を挙げて優勝次点。今場所は大関で初めて賜杯を抱いた。八角理事長(元横綱・北勝海)はこの日の打ち出し後、審判部から昇進を諮る臨時理事会開催を要請されて受諾。同理事長は「目標にしていた優勝。(臨時理事会開催は)当然そう。精神的にも強かった」と評価した。

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