【高校野球】水戸一ナインがOB飛田穂洲氏の命日に墓参 「一球入魂」伝承を誓う 木村優介監督「当たり前を感謝する一日」
スポーツ報知 / 2025年1月26日 19時15分
県内屈指の名門県立校・水戸一(茨城)のナインが26日、茨城・水戸市内の東光寺を訪れ、OBで「学生野球の父」こと早大野球部初代監督・飛田穂洲氏の命日に墓参した。今年で没後60年。東京から訪れた小宮山悟監督ら早大野球部関係者とともに墓前に手を合わせ、飛田氏が残した「一球入魂」の精神で戦い抜くことを誓った。
誰もが凜々しい表情で、飛田氏の墓石に向き合った。文武両道を貫く水戸一において、貫かれる「一球入魂」の教え。その意味をかみしめ、野球道に邁進(まいしん)する決意を示した。
木村優介監督の祖父・三郎さんは同校在学中、飛田氏からバントの指導を受けたことがある。指揮官は幼き頃、三郎さんからその逸話を聞き、水戸一でのプレーを夢見た。思い入れは人一倍だ。墓参を終え、言った。
「手を合わせながら、子供たちがこの1年間、思い切り野球に向かっていけることを祈念しました。この日は本校にとっても特別な日。普段から水戸一の野球部がいろんな方々から応援していただける土台には、飛田先生の功績がある。当たり前を感謝する一日だと思っています」
今でもナインはミーティングで「一球入魂」の意味と向き合い、日頃の練習にどう反映させていくか、思考を重ねている。木村監督は「様々な世代の方々に応援してもらえる野球の姿勢、雰囲気がありながら、やり方は令和の形式…不易流行の精神で、理にかなった効果を生み出す取り組みができるよう、アップデートしていきたい。野球を通じて人が育っていく、その本質を外さないようにしていきたい」と意気込んだ。
ともに墓参を行った同校硬式野球部OB会「水府倶楽部」の船橋信正広報委員長は「飛田先生がいなければ、今のような高校野球、学生野球の形はなかったかもしれない。早稲田大学野球部の方々が東京から来て、お墓参りをして下さるその重さ、ありがたさを選手たちにも感じてもらえたらうれしい。我々OBには飛田先生の功績を正しく伝えていく責任があると思っています」と没後60年の節目、その足跡を後進に語り継いでいく覚悟をのぞかせた。
ナインは水戸一のグラウンドに戻ると、練習着に着替え、校内の坂道ダッシュを繰り返した。坂道を登り切った場所には、飛田氏の胸像が建っている。寒風吹きすさぶ中、大粒の汗が噴き出る。激しいスピードで時代が変わる一方、変わらないものがある。野球への情熱を胸に鍛錬に励む後輩たちの姿を、飛田氏は温かい眼差しで見守っている。(加藤 弘士)
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