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ニューヒロイン・小林香菜「楽しくマラソンが走りたい」その一心で早大ランニングサークルに飛び込んだ

スポーツ報知 / 2025年1月27日 6時10分

記念撮影を行う小林香菜(カメラ・渡辺 了文)

◆大阪国際女子マラソン(26日、ヤンマースタジアム長居発着=42・195キロ)

 東京世界陸上(9月・国立)の代表選考を兼ねて行われ、昨年まで早大のランニングサークル所属という異例の経歴を持つ小林香菜(23)=大塚製薬=が、日本歴代10位となる2時間21分19秒をマークして日本勢トップの2位だった。昨夏のパリ五輪6位入賞の鈴木優花(25)=第一生命グループ=を追い抜く驚異のスパートで、世陸の参加標準記録(2時間23分30秒)も突破。初の日本代表入りへ前進した。(晴れ、気温10・8度、湿度42%、西北西の風1・3メートル=スタート時)

* * * *

 【小林に聞く】

 ―最後まで粘れた要因は?

「大きなレースで上位に入れるチャンスはなかなかないと思いました。ハーフくらいで離れたときは正直、気持ちで負けていましたが、後半に粘れたところは良かったかなって思います」

 ―東京世界陸上への思い

「もちろんマラソンで世界の舞台を走りたいと入社しました。でも自分のこの成長に、トップ選手ほどの精神面の成長は追いついていないと思っています。気持ちも強くなりたい」

 ―早大の陸上競技部に入らなかった理由は?

「早大の競走部は(女子長距離の)人数が少なくて、駅伝ができない。自分はマラソンがやりたかったので、駅伝が組めなくてトラックになるより、楽しくマラソンが走りたいと思って入りました」

 ―走るピッチについて

「中学の時からこの走りです。自分では他の人と同じ感覚で走っているつもりです。動画とかを見ると速いなって思いますが感覚としてはそんなにないですね…」

◆大学4年まで官僚目指していた

 小林の激走を見た母・美絵さん(60)は「まさか、実業団に入るとも思っていなかったので…」と驚きが隠せない様子だった。競技場でスタートを見送った後は、場所を異動しながら沿道でも大声援。表彰式では、最高の笑顔で拍手を送った。

 娘の行動力に、度肝を抜いた。実は大学4年時まで総務省を目指し、国家公務員試験のために塾にも通っていたという小林。ただ「勉強していたら走れない。集中したいから行かなくても良いかな」と決め、結局試験は受けず、実業団入りへ目標を移した。「自分で(実業団に)メールを送ったり電話をしたりしていました。最初は相手にされなかった」というが、「小さい頃から、走るのが好き」という強い気持ちをパワーに変え、新たな道を切り開いた。世界を目指す愛娘に、今後も熱い声援を送っていく。

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