1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

FC東京・川岸滋也社長「東京を熱狂させるサッカーを見せたい」インタビューで25年シーズンへの思い語る

スポーツ報知 / 2025年1月27日 7時0分

松橋監督と話しをするFC東京・川岸社長(左)(C)F.C.TOKYO

  FC東京の川岸滋也社長(48)が26日までに、スポーツ報知のオンラインインタビューに応じ、今季から指揮を執る松橋力蔵監督(56)のもとでクラブスローガン「東京が熱狂」を実現させることを誓った。昨季はリーグ7位にとどまるだけではなく、東京をホームタウンとする3クラブの中で一番下位という屈辱も味わった。巻き返しを期す25年シーズンに向けて「東京を熱狂させるサッカーを見せたい」、「シーズン最後まで緊張感のある、ワクワクする戦いをやりたい」と強調。首都・東京を背負うクラブの代表として、熱い思いを語った。(取材・構成=後藤亮太)

* * * * *

 川岸社長の目には、チームの確かな変化が見て取れた。1月中旬に沖縄キャンプを視察。松橋新監督を迎えたチームについて聞かれると、こう口にした。

 「監督も変わって、フラットな状態からスタートするということで、選手みんなが目の色を変えて、キャンプのトレーニングに取り組んでいる印象を受けます。松橋監督の言葉を一つひとつ真剣に聞いて、どういう風に落とし込んでいくかというところについても、懸命に取り組んでいるなとすごく伝わってきます」

 24年シーズン、FC東京に関わる全ての人が悔しさを味わった。シーズンは7位にとどまり、同じ東京都がホームタウンで、J1昇格組の町田(3位)、東京V(6位)より順位が下回る結果に終わった。

 「去年の7位は当然満足していない。それより上のポジションにいたいし、東京の中でも、町田さん、ヴェルディさんに、後塵を拝してしまったことも含めて、どうやって挽回していくかが、僕としても、クラブとしてもテーマだと思う」

 挽回に向けて、大切になるのはクラブスローガンを体現すること。クラブ創立25周年を迎えた2023年。川岸社長はクラブのフィロソフィー(哲学)を表すスローガンを定めている。

 「スローガンは、僕らのステークホルダー(利害関係者)に対する約束だと思っている。約束として見る人を熱狂させる。僕らはホームタウンが東京ですから、東京を熱狂させるんだという思いを込めて、『東京が熱狂』と決めました」

 「東京が熱狂」―。思いを込めたスローガンを体現することこそ、クラブの使命だと強調する。

 「最近、(中国系動画投稿アプリの)TikTok(ティックトック)やショート動画など、タイパ(タイムパフォーマンス)が重視されるようなコンテンツが増える中で、僕らは90分を見せていかないといけない。そういう意味で、僕らは見るものを熱狂させるサッカーをやっていかないといけない。それは得点を取ることもそうだし、勝つこともそう。これを見せていきたいと、選手に話をしています。『東京が熱狂』というスローガンを毎シーズン変わらずにやり続けることがクラブの目標です」

 巻き返しを期すシーズン。クラブが「熱狂」を実現させるために招聘(へい)したのが、昨年まで新潟を指揮していた松橋監督だ。新潟では自陣からボールを保持し、全員が連動する攻撃的なサッカーを展開し、ルヴァン杯では決勝まで導くなど確かな手腕を持つ指揮官に変革を託した。

 「(クラブとして)ワンモアゴールと掲げているように、得点を取って、追加点を狙っていくことを、チーム全体で取り組むことが一つのチャレンジだと思っている。攻撃面でチームに進化や改善もたらせる監督を探していた中で、松橋監督で、となりました。新潟で見せていたものをそのままやってもらうわけではないし、本人もそう言ってるんですけど、やはり新潟で見せていたサッカーを取り入れられると、FC東京のサッカーも進化できるんじゃないかと。そこの部分の期待もあります」

 より攻撃的なサッカーを示すために、センターラインを中心に補強も行った。昨年限りで引退したディエゴオリベイラの後継者として、昨季J1で14得点をマークし、スピードと裏に抜ける能力にたけたFWマルセロヒアン(22)を鳥栖から期限付きで獲得。中盤には20年夏までFC東京でプレーしていた元日本代表MF橋本拳人(31)がスペイン2部エイバルから完全移籍で加わり、最終ラインにはパリ五輪日本代表DF木村誠二(23)が、鳥栖での期限付き期間を終えて復帰した。ベテラン、中堅、若手に実力者をピンポイントで加えたことで戦力に厚みは増した。

 「僕らとしては、いい選手がそろっていると認識していますし、今年は大きく変えるよりも、しっかりと必要なところにピンポイントにという考え方。すごく重要なセンターラインにヒアンを取れましたし、このタイミングで橋本拳人も戻ってきてくれてうれしい。やはり軸になる選手を獲得できたのは非常に大きかったですし、センターバックは木村誠二が帰ってきてくれたので、枚数的には揃っている。真ん中のラインを比較的しっかり揃えられたなと思いますね」

 クラブとして巻き返しに向けて並々ならぬ思いを持つ25年シーズン。川岸社長の言葉にも強い覚悟がにじんだ。

 「シーズン最後までヒリヒリした緊張感のある、ワクワクする戦いをやりたいですし、その先にタイトル争いやタイトルがある。ファン・サポーターもそれを求めているのは間違いないですから。サッカーチームはそこをやれないと意味がないと思うので、今年はそういうシーズンにしたい。今は松橋監督のサッカーを準備している段階ですけど、シーズンを走っていく中で、そういう景色が見えたらいいなと思います」

 攻撃的なサッカーで見ている人を熱狂させる。その先に悲願のリーグ優勝がある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください