５２歳の葛西紀明が開催国枠でのＷ杯札幌大会代表入り確実…スキージャンプＦＩＳコンチネンタル杯

葛西は開催国枠でのＷ杯札幌大会出場が確実となった（カメラ・石井　睦）

ＦＩＳコンチネンタル杯 （２６日、札幌・大倉山ジャンプ競技場＝Ｋ点１２３メートル、ＨＳ１３７メートル）

　葛西紀明（５２）＝土屋ホーム＝は開催国枠でのＷ杯札幌大会（２月１５、１６日）代表入りを確実にした。

　お疲れモードでも札幌Ｗ杯代表の座を２年連続でつかみ取った。１戦目で１９位だった葛西は、２戦目も２回目に１３３．５メートルの大ジャンプで１９位と食い下がり、コンチネンタル杯（Ｃ杯）ポイント（３０位以内）を加算して条件をクリア。最低限の目標は達成し、「まだ課題はあるけど、そこそこ良かったんじゃないかな」と少しだけ目尻を下げた。

　今季はＣ杯遠征メンバーで海外を転戦し、疲労が残るまま２日間にわたる３連戦をこなした。「若い頃はこんなに疲れなかった。年を感じる」と苦笑いするが、モチベーションが落ちることはない。Ｗ杯札幌大会で予選を突破すれば、個人最多出場記録の「５７８」を更新。「ちゃっかり記録を作って昨年以上のポイントを取りたい」。そこで結果を出せば、世界選手権（２月２６日からノルウェー）も見えてくる。母校・東海大札幌のセンバツ出場決定も追い風に、Ｗ杯で“ホームラン”を狙う。（石井　睦）