【高校サッカー】静岡学園が新人戦2連覇…MF四海星南が勝ち越し弾…6大会連続で県制覇
スポーツ報知 / 2025年1月27日 6時2分
◆サッカー◇静岡県高校新人戦 ▽男子決勝 静岡学園3-2磐田東(26日、藤枝市民G)
決勝が行われ、静岡学園が磐田東に3―2で逆転勝ちして2連覇を飾った。静学は前半14分に先制を許したが、同36分のセットプレーでDF吉田俐軌が同点ヘッド。後半3分にMF四海星南(しかい・せな)が勝ち越しゴールを奪うと、同12分にMF佐々木雄基(いずれも2年)が加点した。静学の県制覇は6大会連続となった。
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リードが1点でも静学は守りに入らない。最後まで攻めた。FW上田悠世(3年)がスルーパスに合わせてゴール前に抜け出し、GKもかわす。シュートはポストに阻まれたが、持ち前の「攻撃サッカー」を貫いて、優勝を告げる笛にイレブンは笑顔を見せた。
勝利を引き寄せたのはMF四海だ。同点で折り返した後半3分、右サイドのMF神吉俊之介(2年)がスルーパスを放つ。オフサイドの位置にいた上田は立ち止まったが、その背後から背番号6が走り込んで一気にゴール前へ。「GKが前に出てきた」と冷静に位置を見極め、ループシュートで勝ち越し点を奪った。
出身は東京。5年前の選手権優勝を見て「ワクワクした」と静学に来た。今冬の全国では出番がなかったが、新チームではトップ下で司令塔を務めてきた。この日は前半途中で佐々木とポジションを入れ替えて左サイドへ。攻撃のリズムをつくり、後半開始直後の勝負どころを逃さなかった。
静学の武器として「攻守の切り替えの速さ」があるが、気持ちの切り替えも速かった。前半14分、DF吉田はボールを追って転倒してしまい、その隙に左サイドを破られて失点した。悔しがったが「取り返せばいい」と四海らに声をかけられ、自分を取り戻した。同36分、188センチの高さを生かし、FKに頭を合わせて同点弾を決めて見せた。
佐々木も前半終了間際にPKを獲得も、「ギリギリを狙いすぎた」とポストに当てて失敗。だが引きずらない。「次は絶対に決める」と気迫を見せ、後半12分に磐田東を突き放す3点目を奪った。ミスした2人が効果的なゴールで取り返し、2連覇を呼び込んだ。
冬の戦いは終わったが、勝負はこれからだ。昨年はプレミアリーグで開幕5連敗を喫した。「今年は開幕戦から勝てるよう練習していく」と四海。吉田も「次は県総体のタイトルを取りたい」と今後を見据えた。2年連続の県3冠へ、気を緩めることなく向かっていく。
(里見 祐司)
〇…GK滝優斗(2年)がビッグセーブを見せた。3―2の後半38分に打たれたミドルを、ジャンプして左手一本ではじき飛ばした。ブレ球で微妙に変化したが「うまく対応できました」と胸をなで下ろした。全国選手権8強に貢献した、同期のGK有竹拓海やMF篠塚怜音が日本高校選抜候補合宿で不在も、キャプテンマークを巻いてチームをまとめ、優勝に導いた。身長188センチの守護神は「これで満足せず、試合に出られるように頑張りたい」と気を引き締め直した。
〇…磐田東は初優勝を逃したものの、手応えはつかんだ。前線から激しくプレスをかけ、前半14分にFW袴田琉聖(2年)の3戦連発となるゴールで先制。2点を追う展開となった後半28分には、途中出場のFW高田心羽(1年)が決めた。山田智章監督(60)は「粘り強い守備ができたが、奪った後のパス成功率が低かった。課題がしっかり見えた。いい勉強になった」と前を向いた。
◇今季の県高校男子サッカーの展望 決勝では今大会初めて先取点を奪われたが、やはり静学は強かった。県制覇は6大会連続。23年冬の新人戦決勝で浜名に敗れたのを最後に、「静学1強」が続いている。国内最高峰のプレミアリーグで全国の強豪チームと戦ってきた経験が、「守備の強度」や「球際の強さ」を育て、選手の自信になっている。5~6月の県総体で、この「絶対王者」を倒す高校が出てくるか。今大会で手応えをつかんだ磐田東や、藤枝明誠、藤枝東、富士市立が追う展開になる。3年前に中学日本一に輝いたメンバーが最上級生となる浜松開誠館にも注目だ。プレミアに参戦する県内第2のチームが出てくることに期待したい。
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