「危機的な状況」フジのＣＭ離れを危機管理の専門家が懸念…「ｎｅｗｓ ｚｅｒｏ」

日本テレビ

　日本テレビ系「ｎｅｗｓ　ｚｅｒｏ」（月～木・午後１１時、金・午後１１時半）が２７日に放送された。元タレント中居正広氏（５２）と女性とのトラブルを巡り、社員の関与が報じられた問題で、フジテレビの港浩一社長（７２）らが開いた記者会見の模様を速報した。

　午後１１時の番組が開始しても７時間以上、会見が続いていることを冒頭で伝えた。会見を主催したフジテレビ社会部と名乗る記者が質問したシーンや、フジテレビ前から生中継し午後１１時半近くになり、出席者の終電が迫っていることも伝えられるなど約２３分間、会見の内容が放送された。

　番組内でリスク管理に詳しい桜美林大の西山守准教授が、この日の会見について解説。「ひと言で言うと１０日前に踏み出すべき一歩をやっと踏み出した」「１０日前にこれがやれていたら、ＣＭが下げられるとか、株主から厳しい要求がなくて済んだ」と分析。さらにフジテレビからのＣＭ離れを「危機的な状況」と表現した。

　ＣＭを差し替えている複数の企業関係者の声も取り上げ、「今日の会見を受けて特に対応を変更することはない」「この内容では先週からの対応にまだ変化はない」とした。さらに「第三者委員会の報告より前にＣＭ出稿を再開するのはなかなか難しい」と第三者委員会の忖度（そんたく）のない調査が必要という声も伝えた。