人も筋肉も育てたい 「GENERATIONS」中務裕太の変化とこれから
スポーツ報知 / 2025年1月29日 12時0分
人気ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS」の中務裕太(32)が、2月3日に自身がプロデュースした楽曲「True or Doubt」を発売する。各メンバーが楽曲をプロデュースするプロジェクト「PRODUCE 6IX COLORS」の第1弾。そのトップバッターを務める中務がグループの新体制、筋トレ、EXPG高等学院の2代目学長就任など激動の2024年を振り返ると同時に、今後の目標を語った。
黒の革ジャンを着た筋骨隆々の男が廊下を大股で歩くさまは、まさにターミネーターのようだった。171センチと決して大柄でないが、身長以上に体の大きさを感じた。「体重は74キロ。1年で10キロ、筋肉量は30キロ増えましたね」。室温は低めだったが「ちょっと暑くないですか?」と上着を脱いでロングTシャツ姿になると、105センチある胸囲でパツパツの上半身をあらわにして取材に応じた。
体作りのきっかけは、グループで2023年7月に健康雑誌「Tarzan」の表紙を飾ったこと。ムキムキにパンプアップさせた肉体美が、ファンから大きな反響を呼んだが、それ以上に中務の中での変化が大きかったという。
「筋トレにハマって、食生活から全てを変えました。昼は鶏のムネ肉やササミ、牛の赤身。夜は海鮮。白米は体のエネルギーなので1キロは食べますね。論文などを見つけて読んで、勉強しました。今では“中務メソッド”を確立できたので、聞いてくる後輩に教えたりしてます」。トレーニングは1日60~90分、週6日。肉体改造を行ってからは、体調不良もなくなった。
ダンサーと言えば細身なイメージがあるが、中務は「海外のダンサーはみんな筋肉がすごいですよね。それでいてキレのある動きもできます。自分も“マッチョダンサー”になって、筋骨隆々な男はダンサーに向かないという定説をひっくり返したいです」と闘志を燃やす。
体だけでなく、環境も変化した。昨年6月にグループから関口メンディー(34)が卒業した。6人組となり、9月に新体制でツアーも行った。振り付けやフォーメーションの変更は「しんどかった」と振り返りつつも、気持ちは前を向いていた。「気持ち的にもすごいフラットな状態。やるべきことがシンプルになりました」
学長の肩書も新たに加わった。昨年1月にEXILE TETSUYA(43)からEXPG高等学院の学長を引き継ぎ、現在はアーティスト活動と並行して、後進の育成に携わっている。「自分は話すよりも背中で見せるタイプ。だけど、話すことが本当に増えました。人前で話すことは今も緊張しますが、チャレンジです」
学長就任当初は「生徒全員と必ず面談します」と宣言していた。「やるって決めたらやり通さないと気が済まないタイプ。最近、全生徒300人以上の面談が終わりました。普通に生活してたら高校生としゃべることはないので勉強になりました」と有言実行した。
「今の子たちって、すごい内気な子が多いイメージ。僕たちの頃は、『気合でなんとかなるっしょ!』っていう感じが多かった。今の子は繊細です。言葉を選びながら慎重に話しました」
生徒たちの考えを学んだことを糧に初プロデュースしたのが楽曲「True or Doubt」。男性5人組ボーカル&ダンスグループ「Da―iCE」の花村想太(34)が作詞と作曲を担当した。
「メッセージアプリをテーマにして作らせてもらいました。今の若い子たちって絶対使ってるので。その中で文字にしている文章は、本当の心で思ってることなのか―。そんなメッセージを届けたかったです」。曲中に出る文字の入力音や送受信音もアイデアを出し合って入れ込んだ。
怒とうの変化を乗り越え、中務の中で今まで掲げなかった目標もできた。「EXPGで自分のプロデュースしたグループを作りたいですね。女の子がいいなと思ってます。あとは、自分の筋肉キャラを伸ばすこと。誰が見ても『あれは勝てない』と思われるマッチョになることです。筋肉は裏切らないので。人も筋肉も育てていきたいですね」。夢も筋肉もモリモリだ。(増田 寛)
◆中務 裕太(なかつか・ゆうた)1993年1月7日、大阪生まれ。32歳。7歳の時にダンスに興味を持ち、地元のダンス教室に通い始める。中学生の時からダンスのインストラクターとして活動。2008年にEXPGにスカウト。11年末からGENERATIONSのサポートメンバーとして活動。12年9月に正式メンバーとして加入。血液型B。
◆中務が見た メンバー◆
佐野玲於(29)「グループの脳みそでアイデアマン。頭の回転が速く、探求心がすごい」
数原龍友(32)「同い年なので、話さなくても落ち着く。背中で見せるタイプ」
白濱亜嵐(31)「明るく陽気だけど、繊細なところもある。誰よりもいろいろなことを考える」
片寄涼太(30)「僕に見えないものが見えている。物事を客観的に捉えることができる」
小森隼(29)「気持ちが乙女。視点が面白い。仕事でスケジュールをパンパンにする」
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