オリオールズ菅野智之に強力援軍…元オリックスのＡ・ジョーンズ氏がフロント入り

菅野智之

　元オリックスのアダム・ジョーンズ氏（３９）が、菅野智之投手が今季から所属するオリオールズのフロント入りすることが、２７日（日本時間２８日）決定した。

　球団発表によると、肩書は、ＧＭの特別アドバイザー兼コミュニティーアドバイザー。マイク・エリアスＧＭを補佐し、メジャーからマイナーまで幅広く球団をサポート。フロリダ州サラソタで始まる春季キャンプには、ゲスト・コーチとして参加する予定で「オリオールズと有効な関係を持ち、引退後も大好きな野球に携わる機会を得たことにとても感謝しています。野球の運営サイドのことを学ぶことは、真の名誉であり、過去の経験をもとに、チームが成功するために協力できることに幸せを感じています」と声明を発表した。

　０８年から１８年まで在籍したオリオールズ時代に、５度の球宴選出を誇るジョーンズ氏は、ＮＰＢでは２０２０年から２年間、オリックスでプレー。２０２３年９月に正式引退した後は、スペインのバルセロナに移住。ポッドキャストで野球に関する発信を行う一方で、米国にも何度も行き来し、プレーオフなどを観戦。日本時代にチームメイトだったレッドソックスの吉田正尚外野手ら、日本選手の動向にも注目し「日本から来る選手のことは、いつも気に掛けている」と語っていた。

　菅野は今季、３５歳でメジャーに挑戦。ジョーンズもキャリアの終盤となる３４歳から２年、日本でプレーした経験がある。野手と投手とポジションは違えど、時差を伴う移動、公式戦１６２試合の日程、ストライクゾーンの違いなど、日米の野球に精通したジョーンズ氏のフロント入りで、今季からメジャー挑戦が始まる菅野にとっても、よき相談相手になりそうだ。

　オリオールズのキャンプは、２月１３日（日本時間１４日）にバッテリー陣が初日。１８日から野手が合流する全体キャンプがスタート。２２日のパイレーツ戦がオープン戦開幕戦となっている。