デフサッカー日本代表が史上初めて国立で試合開催…4月2日にJFLクリアソン新宿と対戦
スポーツ報知 / 2025年1月28日 20時38分
日本ろう者サッカー協会は28日、聴覚に障がいのある選手がプレーするデフサッカーの日本代表が4月2日午後7時から国立競技場でJFLのクリアソン新宿とエキシビションマッチを開催すると発表した。
サッカーの聖地・国立での開催はデフサッカーの歴史上初めてで、観客1万人を目指している。この日、国立競技場内で会見が行われ、デフサッカー日本代表の吉田匡良監督、主将のGK松元卓巳、副主将のMF古島啓太と、クリアソン新宿の丸山和大社長、北嶋秀朗監督、主将の須藤岳晟が出席。今年11月に日本で開催される聴覚障害者の国際総合大会「デフリンピック」(サッカーは福島・Jヴィレッジで開催)に向けて、代表の強化と機運醸成が狙いの歴史的一戦に向けて、デフサッカーの吉田監督は「国立競技場はサッカーの聖地。国立競技場で試合が出来ることは本当に幸せです」と話した。
会見に同席した主将の松元卓巳は、高校サッカーの名門・鹿児島実でプレーしていた時にデフサッカー日本代表に初参加し、今年で代表歴19年目となる。歩みを振り返り「本当に感慨深い思いがあります。19年前は代表合宿といえども、小学校のグラウンドを借りて合宿をしたりしていた。その時から比べると、サッカーの聖地で試合が出来る、JFAと同じ(代表の)ユニホームを着て、試合が出来るのは本当に夢の夢だったので、それが実現されるので感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを明かした。
同日は、デフリンピックで目標に掲げる「世界一」に向けて勝利にこだわる。23年のろう者世界選手権で2位の実績もあるだけに、副主将の古島啓太は「デフリンピックで優勝するためには、どんな相手だろうと勝たないといけない。結果にこだわってやりたい」と意気込んだ。
同日はエキシビションマッチの他にデフスポーツ体験や手話で応援する企画なども実施する予定。チケットは2月10日から販売開始予定となっている。
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