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森永卓郎さん死去、67歳…原発不明がん 27日にはラジオ生出演も28日朝の生放送は欠席

スポーツ報知 / 2025年1月28日 22時51分

森永卓郎さん

 経済アナリストでスポーツ報知コラムニストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日午後1時33分、原発不明がんのため自宅で死去した。67歳だった。森永さんは23年末にステージ4のすい臓がんであることを公表。その後もレギュラーを務めるラジオ番組などに出演を続け、闘病の様子を話したり、経済問題などについてコメントしていたが、ついに力尽きた。

 親しみやすい口調で難しい経済の話題を分かりやすく説明する一方で、自分の信念に基づき、納得のいかないことに対しては、どんなに巨大な相手に対しても舌鋒(ぜっぽう)鋭く批判を続けていた“モリタク”こと森永さんが、現役のまま逝った。

 森永さんは23年12月にレギュラー出演するニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」内で、ステージ4のすい臓がんと診断されたことを自ら公表。当初は抗がん剤が合わず、一時は死の一歩手前までいったそうだが、治療方法を変えたことで病状が回復。通院治療を続けながら、仕事を続けていた。

 死去前日の27日にも文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」に生出演。28日朝には「あなたとハッピー」に出演予定だったが、体調で不良で欠席。パーソナリティーの垣花正が「さっきちょっと電話でお話したんですが、体調があまり良くない、ということで。今日は無理しなくていいですよ、ということで。お休みということになります」と欠席を告知していた。

 父が新聞社の外信部記者だったことから、米ボストンやスイス・ジュネーブなどで暮らした経験のある森永さんは、1976年に東京大学に入学。卒業後は日本専売公社(現JT)に入社した。その後は様々な企業や研究所などに勤務した。

 森永さんの名前が世間に知られるようになったきっかけは、96年から出演したテレビ神奈川(現tvk)のワイド番組「HAMA大国ナイト」。コメンテーターとして出演し、経済問題を男女関係に置き換えて解説したのが話題となる。この頃から「経済アナリスト」を名乗るようになった。その後は、テレビ朝日系「ニュースステーション」など多数のテレビ、ラジオ番組でコメンテーターを務めるようになった。

 一方で、ミニカーやブリキのおもちゃなどのコレクターとしても知られ、2014年10月には埼玉県所沢市にコレクション約12万点を展示する「B宝館」をオープン。一般にも公開した。また、DeNAの熱心なファンとしても知られた。

 著書も03年の新語・流行語大賞でトップテン入りした「年収300万円」の元となった「年収300万円時代を生き抜く経済学」をはじめ、経済関連だけでなく、趣味や男女関係、ダイエットに至るまで多数。がんが判明した際には、3月に発売された「書いてはいけない 日本経済墜落の真相」を執筆中。「この本を出すまで死ねない」と話していた同書は、ベストセラーとなった。

 ◆森永 卓郎(もりなが・たくろう)1957年7月12日、東京都生まれ。東大経済学部卒業後の80年、日本専売公社(現JT)に入社。経済企画庁(出向)、三和総研(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経て2006年から独協大経済学部教授。独立後は経済アナリストとして、TBS系「がっちりマンデー!~日曜に勉強!月曜から実践!~」などに出演。長男は同じく経済アナリストの森永康平氏。

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