【中日】ナショナルズと契約の小笠原慎之介がナゴヤ球場に「僕だけの夢じゃない。浮かれることなく」 柳や高橋宏らも祝福

ナゴヤ球場を訪れた小笠原（カメラ・森下　知玲）

　中日からポスティングシステムを利用して、米大リーグ・ナショナルズと２年契約を結んだ小笠原慎之介投手が２９日、ナゴヤ球場を訪れ、選手や関係者に移籍報告のあいさつをした。

　柳裕也投手や高橋宏斗投手らとも再会。仲間からの祝福に「（みんなが）うれしそうな顔だったので、よかった」と喜びながらも、「まだ（試合で）１球も投げていないし、ユニホームに袖を通していない。浮かれることなく、スプリングトレーニングでアピールしたい」と決意表明した。

　小笠原は、東海大相模高３年だった１５年夏の甲子園で優勝。同年のドラフト１位で中日入りした。２２年には自己最多の１０勝をマーク。昨季は２４試合に登板して５勝１１敗、防御率３・１２。プロ９年間での通算成績は、１６１登板４６勝６５敗、防御率３・６２だった。これまでも、米国で自主トレを行うなど、メジャーに興味を示してきた左腕が「小学校からの夢」を現実のものとした。

　最後は「たくさんの人が（動向を）気にしてくれて、僕だけの夢じゃないと感じた。悪い時しかなかったけど、熱い声援を名古屋で受けてきた。そのエールを、今年はアメリカで結果として返したいです」とファンへの感謝を口にした。