【巨人】エンゼルスで大谷と同僚だった助っ人が来日「野球に取り組む姿勢は学ぶことが多かった」

来日した巨人新外国人選手のキャベッジ（カメラ・水上　智恵）

　巨人の新外国人、前パイレーツのトレイ・キャベッジ外野手（２７）が２９日に羽田空港に来日し、「すごい興奮している。１００％の状態でプロとしてのプライドを持って、１００％のプレーをしたい」と決意を語った。

　日本の地で躍動することを心待ちにしていた。エンゼルス時代には若手有望株として注目されており、当時（２３年）チームメートだった大谷（ドジャース）とも仲良し。「エンゼルスで一緒だった時は日本にまさかくるとは思ってなかったけど、大谷君の野球に取り組む姿勢はすごく勉強になって学ぶことが多かった」。契約合意後は米国内のメジャーリーガーが集まるトレーニング施設でウェートトレーニングなどに取り組み、４キロほど増量。公称１８８センチ、９２キロの体がさらに厚みを増した。「力強さスピードも失われていないし、自分の思っているようなトレーニングができた」と胸を張る。

　優しい気遣いでファンの心もつかむ。写真撮影の際には「せっかくなので、『ＴＯＫＹＯ』の文字が入った帽子をかぶりたい！」とリュックをごそごそ。うれしそうに帽子を披露した。巨人では伝統的にご法度のヒゲはまだ伸ばした状態で「パスポートの写真がヒゲで、あまりに変わると分からないので、そのままで来ました。本当に人相が違うので」と笑ったが、近日中の会見には「そって臨みます。また全然違うと思いますよ！」と予告した。

　２３年には３Ａで打率３割６厘、３０本塁打、８９打点、３２盗塁の好成績を残して３割、３０本、３０盗塁の「トリプルスリー」を達成した実力を持つ。「（巨人が）日本の野球ですごい伝統と歴史があることは知っている。ワクワクしています」。ニックネームは「キャビー」。日本のファンからも愛される存在になるため、力を解き放つ。（水上　智恵）

　◆トレイ・キャベッジ（Ｔｒｅｙ　Ｃａｂｂａｇｅ）１９９７年５月３日、米テネシー州生まれ。２７歳。グレインジャー高から１５年ドラフト４巡目（全体１１０位）でツインズ入り。２２年からエンゼルスとマイナー契約を結び、２３年に３Ａで３０本塁打、３２盗塁、打率３割６厘でトリプルスリーを達成。同年７月に大谷が先発登板した試合でメジャーデビューし、２２試合に出場した。昨季はアストロズで４５試合に出場し、パイレーツに移籍。１８８センチ、９２キロ。右投左打。