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巨人に「ANAトリオ」が誕生「キャンプを盛り上げられれば」打撃力が売りの2002年生まれ3人が飛躍の年

スポーツ報知 / 2025年1月30日 5時30分

合同自主トレで打撃練習に励む中山(カメラ・中島 傑)

 巨人の中山礼都内野手(22)が29日、秋広優人内野手(22)、ドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=との同学年トリオ結成に意欲を示した。2002年生まれの左打者3人は、そろって春季キャンプ1軍スタート。チームは昨季リーグ4位の462得点にとどまっただけに、若手打者の台頭は不可欠だ。打力が売りの“ANAトリオ”が、今季飛躍するために、まずは宮崎で存在感をアピールする。

 ロマンたっぷりの02年世代「ANAトリオ」が、宮崎で動き出した。木の花ドームでの室内フリー打撃。中山、秋広、荒巻が次々に鋭い打球をネットに突き刺した。昨季32試合で打率3割1分8厘とブレイクの兆しを見せた中山は「打球がだいぶ変わってきた感じはある」とオフのウェートトレへの手応えを口にし「同級生ですし、若手でキャンプを盛り上げられれば」と同年代で切磋琢磨(せっさたくま)の春を誓った。

 秋広も負けていられない。昨季は26試合で0発。高卒3年目で打率2割7分3厘、10本塁打とブレイクした23年から一転、悔しいシーズンを送った。キャンプ1軍発進の過去3年は開幕直前にファーム合流で、同じ轍(てつ)は踏まない。「去年が全然ダメなシーズンだったので、やり返すぞっていう気持ちもある。今年は何としても開幕1軍スタートできるようにしっかりアピールしたい」と燃えている。

 プロでは先輩となる2人の背中を荒巻が追う。新人で唯一の1軍スタート。184センチ、93キロの体格は見劣りせず、1・2キロのマスコットバットで快音を響かせている。ノックでは坂本、岡本に助言を仰ぐ場面もあり「吸収できるところは吸収したい」と貪欲に学んでいる。

 若手トリオのブレイクがチームの新しい時代を切り開いた歴史がある。83年には20歳台前半だった吉村、槙原、駒田が活躍し、背番号から「50番トリオ」の愛称が定着。80~90年代の巨人を支えた。

 昨季最終戦となったDeNAとのCS最終ステージ第6戦のスタメン野手平均年齢は29・9歳。門脇、浅野ら若手野手の台頭もありつつ、急速な世代交代とはならなかった。阿部監督は「次世代の選手を入れて勝つってこともしないと」と常に若手の競争に期待している。フレッシュな02年世代が頭角を現せば、チームの底上げにつながる。

 2月1日から1軍生き残りをかけたサバイバルが始まる。秋広は「去年ドラフトの大卒選手は同い年なんで、負けてられない」。ANAトリオの飛躍が、巨人の新時代につながる。(内田 拓希)

 ◆50番トリオ 83年に背番号「50」の駒田徳広、「54」の槙原寛己、「55」の吉村禎章がそろってブレイク。駒田は史上初の初打席満塁弾、槙原は12勝で新人王、吉村は84試合で打率3割2分6厘をマークし、一気に主力へ駆け上がった。86年に吉村が背番号7に変更となるまで、3人の愛称として親しまれた。

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