「見事にバットを振り切った」大竹まこと涙…森永卓郎さんを追悼 亡くなる前日にも自身のラジオにリモート出演
スポーツ報知 / 2025年1月30日 5時0分
経済アナリストの森永卓郎さん(享年67)が原発不明がんのため亡くなり一夜明けた29日、長年ラジオ番組で共演してきたタレントの大竹まこと(75)がスポーツ報知などの取材に応じた。
パーソナリティーを務める文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜・後1時)の2時間30分の生放送を終えた直後、大竹は自ら報道陣のもとに歩みを進めた。「乱暴でありながら自分の意志を貫いて、ダメなことには文句を言う。信念を貫いた。(自分も)見習おうと思うけど、そんなに強く生きられないだろうな」。あふれ出そうになる涙をこらえ、森永さんを悼んだ。
森永さんは、2008年から月曜レギュラーとして同番組に出演。亡くなる前日の27日にもリモートで出演していた。長年の付き合いから大竹は「『これは相当やばいぞ』と思ってたけど、番組の中で口に出すわけにはいかない。だから『また来週ね』ってエールを送ったつもりなんだけどね」と胸の内を明かした。
23年末に余命宣告を受けた後も出演を続けていたことから、番組内で度々「死ぬ死ぬ詐欺」と言い放っていた。訃報(ふほう)を受けて「詐欺じゃなくなっちゃったよ…」としんみり。晩年に毎週欠かさず自ら育てた野菜をプレゼントしてくれた森永さんの姿が印象深いといい「サツマイモとかキュウリとかナスだとか。全部おいしいの。あんな体なのに重たい野菜を持ってきてくださった」としみじみ。
大竹はこの日、番組開始の約1時間前に神妙な面持ちで東京・港区の文化放送に姿を見せた。番組では冒頭、「えー…、えー…、えー…」と声を詰まらせながら「番組のリスナーとの約束を破り、私との約束も破り、見事にバットを振り切って森永卓郎が亡くなりました」と訃報を伝えた。画面越しで目にした最後の姿を振り返り「もうね、とにかくすごい男だった。想像ですが、かなりの激痛に耐えて、あらん限りの力を振り絞ってメッセージをいただきました」と感謝を口にした。(松下 大樹)
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