アイスホッケー女子日本代表が2月6日から五輪最終予選…人里亜矢可は負傷中の妹の思いも胸に
スポーツ報知 / 2025年1月30日 6時3分
アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が26年ミラノ・コルティナ五輪最終予選(2月6~9日、苫小牧)に臨む。海外組のDF人里(旧姓・床)亜矢可(30)とFW志賀紅音(23)が29日、最終合宿中の苫小牧市内で取材に応じた。22年からスウェーデンのトップリーグ・SHLのリンシェーピングでプレーする人里は、けがで最終予選を欠場する妹のFW床秦留可(とこ・はるか、27)の思いも胸にプレーすることを誓った。
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14年ソチから3大会連続で五輪を経験してきた人里が、自身4度目の五輪切符獲得を目指す。27日から代表の全体練習に合流し、「いよいよきたなという感じ。自分史上最強のプレーをしたい」と腕をまくった。
初のメダル獲得を目指した22年北京五輪では、準々決勝で世界ランキング3位のフィンランド(当時日本は6位)に敗戦。1―7で完敗し、世界トップレベルとの差を痛感した。「同じ4年間を日本でプレーしていたら、同じことになってしまう」。五輪後、各国の代表選手が集まるSHLへの移籍を決断。体格差があり、移籍当初は強度の高いボディチェックに恐怖心を感じることもあった。それでも、「プレースピードも練習から速いですし、素早い状況判断が求められる世界。最初は差を感じたけど、そういうところも日々成長できている」と厳しい環境の中で充実した3シーズンを過ごしてきた。
昨年10月末には、同じチームでプレーする妹の秦留可が試合中に右膝前十字じん帯を断裂。来年の五輪に向けて懸命にリハビリを続けている。「珍しく、小さいメッセージカードにいっぱいコメントを書いてきてくれた。今までそんなことはなかったので、より頑張ろうと思いましたね」。男子日本代表のFW人里茂樹(30)と21年6月に結婚したが、翌年の北京五輪は旧姓の「床」で出場。「人里」で初の五輪、そして妹をイタリアに連れて行くために日本代表の守備を支えていく。
(島山 知房)
〇…SHLのルレオでプレーする志賀紅も29日に全体練習に合流した。23年11月からカナダ、アメリカ代表選手らがプレーする北米女子プロリーグに唯一の日本人として挑戦した経験もあるエース。「パックを持ったらシュートを打つとか、自分の意見を前面に出してプレーするのは北米で学んだこと」と成長を口にする。17年の前回最終予選はメンバー入りがかなわず、スタンドから観戦。エースとして迎える大一番に向け、「プレッシャーは感じない。チームを勝たせないといけない立場」と気を引き締めていた。
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