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【大井競馬・金盃(29日)】キリンジ圧巻重賞初V

スポーツ報知 / 2025年1月30日 10時30分

キリンジは、強烈なまくりを決め、6馬身差の圧勝で初タイトル

 第69回金盃・S2は29日、大井競馬場でステイヤー15頭が国内ダート重賞最長となる2600メートルを争った。1番人気に推されたキリンジ(笹川翼)がミヤギザオウに6馬身差をつけて優勝。23年ジャパンダートダービー2着の実力馬が悲願の重賞初制覇を果たした。1、2着馬にはダイオライト記念・Jpn2(3月12日、船橋)への優先出走権が与えられた。

6馬身差独壇場

 圧巻のロングスパートを決めたキリンジが白砂を独壇場で駆け抜け、待望の重賞タイトルを手にした。道中は内枠の先行勢を行かせて中団を確保。2周目の3角手前から徐々に外めに進路を取り、鞍上のゴーサインが出されると一気に先団を強襲。逃げ粘るヒーローコールを並ぶ間もなくかわし去り、大きく力強いストライドのままゴールした。

 6馬身差の圧勝劇に笹川翼は「追い切りに乗って、状態に関しては何も不安はなかった。少し仕掛けが早いかなと思ったけど、スタミナがあるのは分かっていたので、最大限に生かしてあげようという思いでした」と手応え以上の走りを見せたパートナーをたたえ、「ダートグレードでもやれる逸材だと思っている」と自信を深めた。

 今年早くも重賞2勝目を飾った渡辺和調教師は「普段の跳びや走り、体つきを見ても、距離延長に広い大井コースはプラスになると思っていた。とても強い競馬を見せられた。まだこれから大いに活躍できる馬だと思っている」とさらなる高みを見据える。今後は権利を取ったダイオライト記念に向かう予定。JRA勢撃破へ前途は洋々だ。

 ◆キリンジ 父キズナ、母タイムピース(父ルーラーシップ)。大井・渡辺和雄厩舎所属の牡5歳。北海道新ひだか町・株式会社サンデーヒルズの生産。通算19戦4勝(うちJRA9戦2勝)。総獲得賞金は1億2315万円(うちJRA1455万円)。重賞初制覇。馬主は岡浩二氏。

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