「１万２５００人のランナーの背中を少しでも後押ししたい」高橋大輔さん 青梅マラソンスペシャルスターター務める

青梅マラソン３０キロの部のスペシャルスターターを務める高橋大輔さん（ｃ）Ｓｕｎａｏ　Ｏｈｍｏｒｉ（ＳＥＣＥＳＳＩＯＮ）

　青梅マラソンの大会主催者は３０日、第５７回大会（２月１６日・青梅マラソン日本陸連公認コース）３０キロの部のスペシャルスターターを２０１０年バンクーバー冬季五輪男子フィギュアスケート銅メダリストの高橋大輔さん（３８）が務めると発表。早春の青梅路で１万２５００人のランナーにエールを送る。招待選手１０人（男子７、女子３）も発表され、男子の花尾恭輔（トヨタ自動車九州）、女子の福居紗希（三井住友海上）らが登録された。

　高橋大輔さんの号砲（３０キロの部）で、青梅路が幕を開ける。これまで各界で活躍した多くのスポーツ選手や著名人が青梅のスターターを務めてきたが、フィギュアスケートからは初めて。ウィンタースポーツのアスリートにとって、青梅マラソンやこの時期の催し物は縁遠いものだった。「ビックリしました。まさかという感じでした。２月はフィギュアスケートシーズンの真っただ中。この時期に自分が歴史のある青梅マラソンのスターターを務める日が来るとは思ってもみなかったです」と、初めての経験に驚きを隠せない。

　現在もプロフィギュアスケーターとして観客を魅了し、多忙な時期を過ごしている高橋さん。「いつも観客の皆さんからの声援が、僕を突き動かす“大きな力”になってきました。僕が一生懸命応援して１万２５００人のランナーの背中を少しでも後押ししたいです」と多くのランナーにエールを送る。

　〇…招待選手には３０キロの部男子に駒大出身の花尾恭輔（２３）＝トヨタ自動車九州＝、法大３年時の１９年に青梅マラソン３位と健闘した坪井慧（２７）＝ＴＲＡＣＫ　ＴＯＫＹＯ＝らが名を連ねた。学生からは東大の秋吉拓真（３年）、東洋大の吉田周（４年）ら今年の箱根駅伝を沸かせたメンバーもエントリー。同女子は２３年優勝の福居紗希（２８）＝三井住友海上＝の快走に期待だ。