【巨人】２年目左腕・又木鉄平が開幕ローテ入りへ「盗めるとこは盗みたい」大先輩マー君の存在刺激に

ブルペンで投げ込む又木鉄平（カメラ・小林 泰斗）

　巨人・又木鉄平投手（２５）が３０日、春季キャンプ地・宮崎で行われている合同自主トレ最終日にブルペン入り。「ちょっとだけ（気付いていた）」と新加入の田中将大投手（３６）がネット裏から見つめる中で、威力十分の球をマウンド上から投げ込んだ。

　先発ローテ入りを狙う社会人卒の２年目左腕。成長を加速させるために話を聞いてみたい相手が、日米通算１９７勝の実績を誇るマー君だ。「どんどんどんどんコミュニケーションを取る機会を増やしたい。たくさん引き出しを持っている方だと思うので、なるべく聞き出せたらなと。盗めるとこは盗みたい」

　この日、若手の又木や西舘の投球練習に熱視線を送っていた田中将。１９年目のベテラン右腕が練習後「皆いいボールを投げるなあと。いい投手、いい若い子たちがたくさんいるので、僕も競争して勝たないと」とコメントしていたことを伝え聞くと「え、そうなんですか！　ありがたいことですね」と笑みを見せ、グッと背筋を伸ばした。

　又木は日本生命から２３年ドラフト５位で入団。春季キャンプは新人だった昨年から２年連続で１軍スタートとなる。昨季は１軍３登板に終わるも、イースタン・リーグでは２０登板で５勝３敗、防御率２・０７。オフはプエルトリコでのウィンターリーグで６登板１勝０敗、防御率１・７２と好成績を残していた。

　覚悟を胸に挑むプロ２年目。「いろいろな（先発）候補がいると思うので、切磋琢磨（せっさたくま）してやりたいなと思います」と言葉に力を込めた。