【オリックス】宮城大弥が３月の侍ジャパン最終候補メンバー入り。３月５、６日に本拠地でオランダと強化試合

春季キャンプのため宮崎入りした宮城大弥（カメラ・渡辺　了文）

　オリックス・宮城大弥投手（２３）が３０日、２月１日からのキャンプでの「再出発」を誓った。チームとともに空路で宮崎入りし、「途切れてしまったものがある。もう一度、一からのスタートだと思っています」と強調。背番号も１３からエースナンバーの１８に変わり、気分一新で乗り込んだ。

　簡潔な言葉に思いを込めた。「まずはけがだけはしないようにしたい」。昨年は５月に左大胸筋を痛めた影響で７勝９敗。プロ５年目で初めて負け越し、３年間継続していた２ケタ勝利も規定投球回も途切れた。ただ、大阪・舞洲で続けてきた自主トレは順調そのもの。岸田監督から調整は一任されているものの「積み上げてきたものが通用するかどうか。行けと言われれば、行ける準備はできています」と実戦レベルまで引き上げてきた。

　昨季５位からのＶ奪回へ、すでに２年連続の開幕投手が決定している。侍ジャパンの強化試合・オランダ戦（３月５、６日・京セラＤ）に向けても、選出されれば初めてとなる太田とともに、最終候補メンバーに入っていることが分かった。へび年生まれの年男。堅実に歩み、宮崎で「特濃」の一か月を過ごす。

　〇…広島からＦＡ加入した九里も宮崎入りし、さっそくチームメートによる歓迎会が実現した。同じ９１年生まれの杉本や山田が音頭を取り、名物の鶏料理を堪能。同じ広島からのＦＡ移籍２年目を迎える西川や、岡山理大付、亜大で九里の後輩にあたる新主将・頓宮も参加した。杉本は「亜蓮（九里）には一日でも早く慣れてほしい。同級生も少なくなってきているのでできる限り力になりたい」と後方支援を約束した。