西岡良仁 観客からの「入るよ、入るよ」の声援でサーブが復活 第１セットを逆転で奪うと、日本が先勝 デビス杯英国戦

１回戦、ビリー・ハリスにストレートで勝利した西岡良仁　（カメラ・豊田　秀一）

◆テニス　▽デビス杯予選１回戦対英国　第１日（３１日、兵庫県三木市・ブルボンビーンズドーム）

　男子テニスの国別対抗戦デビス杯予選１回戦対英国（兵庫三木市・ブルボンビーンズドーム）が３１日に開幕。第１試合に登場した日本のＮＯ１で世界ランキング６７位の西岡良仁（ミキハウス）がさい先のいい１勝を挙げ、日本が先勝した。西岡は、今対戦の英国ＮＯ２で、同１２９位のビリー・ハリスに７－５、６－１のストレート勝ちした。「いいスタートが切れた。自分にとっても、いいテニスとなった。少しでも楽に錦織に渡したかった」。これで、西岡は、２０１９年１１月のセルビア戦でジョコビッチに敗れて以来、デビス杯シングルス６連勝となった。

　西岡は、第１セット、１－３と相手にリードを許した。大会前に「動きがあまり良くない。振り回していきたい」と、相手のことを話していたが、思った以上に相手はミスが少ない。西岡は戸惑ったか、第３ゲームの自分のサービスゲームを失い、主導権を握られた。

　しかし、第６ゲームの相手のサービスゲームを破り返し３オール。５オールまでもつれ、第１１ゲームの自分のサービスゲームで、１５－４０とブレイク・ポイントを握られた。第１サーブが入らず、西岡が頭を抱えていると、観客席から「入るよ、入るよ」の声援が飛んだ。

　その声援が後押ししたのか、その後、２本連続で第１サーブが入り、逆転でサービスキープ。第１２ゲームに相手のサービスゲームを破り第１セットを７－５と先取。第２セットは一気に５－０とリードし、危なげなく締めくくった。