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巨人・阿部慎之助監督「見てるよ、俺は。みんなを」鬼の眼で若手の仕上がりをジャッジ

スポーツ報知 / 2025年2月1日 5時0分

引き締まった表情で宮崎神宮を参拝する阿部監督(カメラ・小林 泰斗)

 プロ野球は1日、各地で3年ぶりに12球団が一斉にキャンプインする。巨人は31日、首脳陣と外国人選手がキャンプ地の宮崎入りし、先乗り合同自主トレを行っていた1軍選手と合流。スローガン「新風 2ND CHALLENGE」を掲げ、就任2年目の阿部慎之助監督(45)は若手に「質より量」を求め「やってない子はファームに行ってもらう」と“鬼の眼”で厳しくジャッジすることを宣言した。キャンプのキャッチフレーズは「G力」。リーグ連覇と13年ぶり日本一へ地力を蓄える。

 引き締まった表情で鳥居をくぐった。キャンプイン前日、1軍メンバーと宮崎神宮を参拝した阿部監督は「いよいよ始まるな」と実感した。昨年の同日は雨だったが今年は快晴。青空の下で、若手を鬼の目でシビアに見極める方針を示した。

 「若い選手は特にね、質より量を求めて春のキャンプもやるって言ったから。こっちが見て、やってない子はファームに行ってもらう。自分でやったって言ってもやってなかったらね。人から評価されるものだから。そういうところは厳しく見ていきたい」

 昨年は4年ぶりリーグ優勝も日本シリーズ進出を逃した。さらなる戦力底上げのため、11月の秋季練習時、若手にオフの宿題を課した。「今までで一番やったんだと思える自主トレにしてきてくれ。質なんかはいらない、とにかく量だ」と指令を出していた。1日からのキャンプは、その答え合わせ。「見てるよ、俺は。みんなを」と目を光らせ、練習不足と判断すれば2軍降格を命じる構えだ。

 1軍の中でベテラン主力の長野、坂本、丸、岡本、田中将、外国人はS班で調整を一任。2月前半の全体メニューは西舘、横川、門脇、浅野、秋広ら若手がメインになる。「この人練習してきたかなとか。体調どうなのかなとか」。本気で取り組んできたか、細かい部分まで見る。技術向上のためには「クソミソ(めちゃくちゃ)練習するしかない」との考えを持つ指揮官。春のキャンプも「質より量」は継続する。

 「とにかくメリハリあるキャンプにしてほしい。練習する時は思いっきり練習して。休む時は休んで。遊ぶ時は遊んで」

 個別練習の時間も含め、どれだけ量をこなせるか。練習する時はとことん追い込む。その意識がどれほどあるかも評価対象になる。「この1年通してできる体作りもしてほしい」。チーム強化へ若手の成長は不可欠。心・技・体すべてでレベルアップを求めるからこそ厳しさを前面に出す。

 昨年は球団が「笑うアベには福来たる」を春季キャンプのキャッチフレーズに掲げ、グラウンドで阿部監督の笑顔が多く見られた。今年は「G力」を掲げ、チームの地力を底上げするべく若手にハイレベルな競争を求める。「自力Vでっていうことじゃないですかね」と指揮官が目指すは強いチーム作り。オフには大型補強も行い、1月の仕事始めで国松球団社長が「勝ってしかるべき」と大号令を発したが、その土台をキャンプで築く。

 宮崎神宮の参拝前に宮崎空港で行われた歓迎セレモニーでは「今年は連覇して日本一」とあいさつした後、「何が何でも!」と語気を強めて決意表明した。厳しさあふれる阿部巨人のサバイバルキャンプがスタートする。(片岡 優帆)

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