新横綱・豊昇龍が叔父の元横綱・朝青龍の前で土俵入り ３５００人の観衆も集まり「緊張しました」

横綱土俵入りを行った豊昇龍、平戸海（左）と明生（右）（カメラ・小泉　洋樹）

　第７４代横綱・豊昇龍（立浪）の横綱推挙式及び奉納土俵入りが３１日、東京・渋谷区の明治神宮で行われた。有観客での土俵入りは２０１７年１月の稀勢の里以来で３５００人が見守った。ゆっくりと大きく体を使って雲竜型を披露。寒空の下に集まったファンから「よいしょー！」のかけ声が上がった。せりあがりはやや早めで「大勢の目の前で初めてやった。緊張しました」と振り返った。３０日の武蔵川親方（元横綱・武蔵丸）の指導後、雲竜型の先輩横綱の土俵入りを動画で見て学習したという。

　叔父の元横綱・朝青龍も来場。スーツ姿で現れ、関係者席から見守った。「緊張したね」。ちょうど２２年前の０３年１月３１日に土俵入りしたことは知っており「同じ日にやって良かった。縁があるのかな。同じ日ってなかなかないよね」と感慨深げだった。新横綱として迎える春場所（３月９日初日、エディオンアリーナ大阪）に向けて「自分らしい姿を見せたい」と意気込んだ。