1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【阪神】“火の玉節”「僕は今、現場の選手たちを一番リスペクトしている」全員ミーティングで藤川球児監督が訓示

スポーツ報知 / 2025年2月1日 5時0分

ミーティングを行う藤川球児監督(カメラ・現場代表撮影)

 阪神・藤川球児監督(44)が31日、沖縄・恩納村の宿舎で行ったミーティングで選手たちに対する「リスペクト」の思いを熱く伝えた。1、2軍の選手、関係者が全員参加した場で異例の訓示。1935年の球団創設から90周年のメモリアルイヤーに、2年ぶりのリーグ優勝へ向けて信頼の証しを“火の玉節”で表明した。

 代名詞の“火の玉ストレート”ばりの熱い思いが、ほとばしった。1軍チーム宿舎に2軍の首脳陣、選手、スタッフも訪れ、約100人が一堂に会した全体ミーティング。藤川監督は選手一人一人の目を見ながら、力強く語りかけた。

 「僕は今、現場の選手たちを一番リスペクトしている」

 一般企業で上司から部下に「尊敬している」と直に伝えるケースが、果たしてどれだけあるだろうか。プロ野球は個人事業主の集まりとはいえ、監督から選手への直接的なリスペクト発言は極めて異例だ。それでも指揮官にとっては至極、自然な訓示だった。

 「選手たちが誇り、財産なんでね。人材というのは本当に尊いもの。グラウンドに出て、たくさんのファンの方の前でプレーしてくれる選手たちが最も尊敬されるべき存在であると、僕は思う。(オフの)努力、姿勢は自分たちと比べてどうかと見たら、今の選手の方がしっかりやっているしね」

 球団創設90周年。節目を迎え、長い歴史を彩った偉大な先輩たちを敬うと同時に湧き上がったのが現役プレーヤーへの感謝だ。グラウンドで全力を尽くす選手がいなければ、伝統を紡げず新たな伝説は生まれない。後輩たちがいて初めて未来が広がる。そんな気持ちが言葉になってあふれ出た。

 あとはお互いがリスペクトし合える関係を強固にしていくのみ。今春キャンプはシーズンを戦い抜くための体力づくりを重視し、FA宣言の末に残留した大山や佐藤輝ら主力には練習量で引っ張る姿を求める。一方で、食事会場では明るく和気あいあいとし、メリハリの利いた戦闘集団を目指す。

 「しっかりとチームを一つにまとめていく作業、2月1日から開幕日までの準備が自分のテーマです」。尊敬する選手たちと、就任1年目からの頂点に向け、球児監督が歩み出す。(小松 真也)

 ◆阪神の近年の主な春季キャンプ前日ミーティング

 ▽2016年 1年目の金本監督は「開幕に合わせるキャンプではなく、鍛えるキャンプ」と訓示。スローガン「超変革」の下、シーズン中に原口、北條、高山ら若手が台頭した。リーグ4位 

 ▽22年 4年目の矢野監督は選手、スタッフらの前で同年限りで退任すると電撃発表。球団には事前に報告していた。リーグ3位、CS最終ステージ敗退

 ▽24年 球団初のリーグ連覇を掲げた岡田監督は、約10分間で「勝ちたい」を連発した。優勝を「アレ」と表現して日本一となった復帰1年目とは対照的な“ド直球”大号令。シーズン成績はリーグ2位、CS第1ステージ敗退

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください