【日本ハム】プロ４年目の達孝太が２ケタ勝利達成の誓い…開幕ローテ入りへのし烈なバトルへ向け米国製ストレッチ器具も駆使

ストレッチグッズを使う達（カメラ・川上　晴輝）

　日本ハムの達孝太投手（２０）が３１日、プロ４年目の飛躍を誓った。１日から始まる沖縄・名護での春季キャンプを前に、自主トレ先の米国で手に入れた珍アイテムを披露した。キャンプは初の１軍スタート。昨季プロ初勝利を挙げた２１年のドラ１右腕は２ケタ勝利を目標に掲げ、初日から猛アピールする。

　折りたたみ傘のような見た目のアイテムをつかむと、達は慣れた手つきで、広げた。かかとにひっかけて、足、ふくらはぎ、太もも裏をゆっくりと時間をかけて伸ばしていく。１２月の自主トレで訪れた米国のジムで偶然発見した新兵器は「ＣａｓｔｌｅＦｌｅｘｘ」という米国製のストレッチ器具。「内旋（骨を内側にねじるような運動）と外旋（のストレッチ）が１人でできる」と効果を口にした。

　プロ入り後に目立ったけがはないが、開幕ローテをつかみ取り、２ケタ勝利の目標を掲げる右腕にとって、けがは大敵。これまで以上に練習前のストレッチを重視している。値段は約３万８千円。「（最初は）こんなにするんか」と驚いたが、自己投資を惜しまなかった。

　１２月は米国に単身で乗り込み自主トレも行った。米国発のトレーニングラボ「ドライブライン」を訪れ最先端技術にも触れた。筋肉量増にも取り組み「１２月に１０２キロに乗せてそこから絞って今は９８キロ。筋肉量が増えてその分パワーも増えて、出力も上がってくる」と最速１５５キロ右腕はパワーアップに手応えを感じている。

　開幕ローテ入りへし烈なバトルが待っている。開幕投手は３年目の金村、４月１日のエスコン開幕戦はエースの伊藤が内定しているが残りは白紙。キャンプは初めて１軍スタートとなり、気合は十分だ。第１クールにライブＢＰを予定しており首脳陣に猛アピールをしていくつもりだ。３年目の昨季は１０月に昇格し、プロ初勝利を挙げた。新庄監督も「球界のすごいピッチャーたちの仲間入りするかなって楽しみはある」と語っていたほどの大器。「２ケタ勝ちたい」と力強く語った２１年のドラ１が、飛躍を遂げる。（川上　晴輝）

　◆達　孝太（たつ・こうた）２００４年３月２７日、大阪・堺市生まれ。小４で野球を始め、中学時代は泉州阪堺ボーイズに所属。天理高では３年春のセンバツで４強。２１年ドラフト１位で日本ハム入り。１９４センチ、９８キロ。右投右打。年俸１０５０万円（推定）。