米殿堂入りのイチロー氏が感謝のビデオメッセージ「これからもチームのために」 マリナーズが公開

　マリナーズは３１日（日本時間２月１日）、２１日（同２２日）に日本人で初めて米野球殿堂入りを果たした会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（５１）のビデオメッセージを球団公式Ｘ（旧ツイッター）で公開した。

　動画はイチロー氏が本拠地・シアトルのファンに向けて語りかけるところから始まり、「この日が来るとは想像していなかった」と回顧。「小さなことの積み重ねがやっぱり最終的に、今日こんなところまで来たんだということを改めて思い出させてくれた」とし、最後は「自分なりにこれからもチームのために頑張っていきたい」と締めた。

　メジャー通算３０８９安打、史上最多のシーズン２６２安打などの数々の記録を持つイチロー氏。殿堂入りは全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）に１０年以上在籍する記者投票で決まるが、資格１年目の同氏は有効投票数３９４票のうち３９３票を集めた。史上２人目の満票こそわずか１票差で逃したが、得票率９９・７４６％は史上３位だった。

　この日公開された１分２９秒のメッセージ全文は以下の通り。

　「まず、シアトルのファンの方々、みなさん、恐らくこの日が来るとは想像していなかった。それは僕もそうなんですね。全く想像していなかった。でも、一日一日大切に過ごしていると、こんなにいいことがあるんだって。僕より才能のある選手、たくさんいます。可能性のある選手、いっぱいいます。僕は自分の能力を日々高めるために、ずっと続けてきました。同じようなことを続けてきました。その時に思うことは、小さなことの積み重ねがやっぱり最終的に、今日こんなところまで来たんだということを改めて思い出させてくれた、大事な一日になりました。これから、僕はチームと一緒に、もちろんユニホームを着てグラウンドに立ちます。僕ができることを模索しながら、自分なりにこれからもチームのために頑張っていきたいと思っています」