国学院大・平林清澄が前日調整 1000メートル2分40秒「楽にできました」 あす2日に別府大分毎日マラソン
スポーツ報知 / 2025年2月1日 13時58分
9月の東京世界陸上男子マラソン日本代表選考を兼ねた別府大分毎日マラソンは2月2日、大分市高崎山うみたまご前スタート、別府市亀川漁港前折り返し、大分市ジェイリーススタジアムゴールの42・195キロで行われる。昨年2月の大阪で初マラソン日本最高&日本学生新記録の2時間6分18秒で優勝した国学院大の平林清澄(4年)はレース前日の1日、チームメートの高山豪起(3年)とともに、ゴール地点のジェイリーススタジアムで最終調整を行った。
雨が降る中、ウォーミングアップを終えた後、1000メートルを1本。レース準備のためにゴールライン上はブルーシートが敷かれており、滑らないように慎重に走りながら、余裕を持って予定通りに2分40秒で走破した。動きを見守った前田康弘監督(46)に平林は「楽にできました」と笑顔で好感触を伝えた。
第101回箱根駅伝2区(23・1キロ)と1時間6分38秒で区間8位の成績を残してから、ちょうど1か月で迎える42・195キロ。「箱根駅伝前より確実に調子は上がっています」と明言する前田監督に、国学院大のエース兼主将として強い責任感を持つ平林は「それでいいのか、という気もしますけど」と苦笑いしながらも好調ぶりに手応えを明かす。「(1キロ)3分ペースで余裕を持って走っていきたい」とレースプランの一端を明かした。
今大会はペースメーカーが1キロ3分ペースで30キロまでレースを先導する予定。そのままのペースでゴールすると2時間6分35秒。終盤の勝負ところでペースアップできれば、平林自身が持つ日本学生記録(2時間6分18秒)の更新も見えてくる。
2日スタート時点(正午)の大分市の天気予報は、曇り、気温10度、北の風3メートル。まずまずのコンディションとなる見込み。昨年の大阪マラソンでは冷たい雨の中、快勝した平林について前田監督は「寒さにも暑さにも雨にも強い。ただ、体重(44キロ)が軽いので風だけは苦手ですね」と話す。約25キロまで別府湾沿いを走る今大会は年によっては強風が吹くこともある。1月中旬に1泊2日で大分市を訪れ、全コースを試走した平林も「コースの印象はほぼフラット(平たん)ですけど、所々にアップダウンもある。結局、当日の風次第と思います」とポイントを明かした。
東京世界陸上男子マラソン参加標準記録2時間6分30秒(有効期間23年11月~25年5月)を突破している平林は、日本代表の有力な候補のひとり。選考基準のひとつのジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのシリーズ4(23年4月~25年3月)のポイントランク1位で日本代表を狙っている。ポイントランクは、ポイントが高い2大会の合計で決まるが、その対象になるには少なくとも3大会に出場し、完走する必要があるため、昨年8月の北海道マラソンに練習を兼ねて出場(2時間41分19秒)。今回のレースは2度目の“勝負マラソン”となる。
初挑戦の大阪マラソンでは残り10キロでトップに立つと、そのままトップを走り続け、勝ちきった。日本歴代7位(当時)の2時間6分18秒で走破し、23年2月の大阪で西山和弥(トヨタ自動車)がマークした初マラソン日本最高記録(2時間6分45秒)と、23年2月の別府大分毎日で青学大の横田俊吾(現JR東日本)がマークした日本学生記録(2時間7分47秒)をダブルで更新。もちろん、記録も高く評価されるが、それ以上に勝ちっぷりが見事だった。今回も勝負強さを発揮し、事実上の「2連勝」が期待される。
今大会には2時間6分45秒の自己ベスト記録を持つ高久龍(31)=ヤクルト=、地元の大分市出身で2時間6分57秒の自己ベスト記録を持つ大塚祥平(30)=九電工=らが招待選手として名を連ねる。
第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たした青学大勢では5区区間新記録の若林宏樹(4年)、7区9位の白石光星(4年)が出場する。
◆平林 清澄(ひらばやし・きよと)2002年12月4日、福井・武生市(現・越前市)生まれ。22歳。武生五中ではバドミントン部に所属しながら駅伝大会に出場。武生二中出身の青学大・田中悠登主将(4年)とは小中学校時代からの知り合い。美方高から本格的に陸上を始め、全国高校駅伝1年3区36位、2年1区22位。21年に国学院大経済学部に入学。1年時から学生3大駅伝にフル出場。1年時に日本学生ハーフマラソン優勝。3年時に大阪マラソン優勝。自己ベスト記録は5000メートル13分55秒30、1万メートル27分55秒15、ハーフマラソン1時間1分23秒、マラソン2時間6分18秒。卒業後、実業団のロジスティードに進むが、引き続き国学院大を練習拠点として前田康弘監督(46)の指導を受ける。168センチ、44キロ。
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