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「この年で勝てるとは」52歳・葛西紀明は心も鉄人「いろんなプレッシャー」がかかる中で連覇 1回目は今季最長

スポーツ報知 / 2025年2月2日 5時0分

2連覇に会心の笑みを浮かべる葛西

◇TVh杯ジャンプ(1日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=K点123メートル、ヒルサイズ137メートル)

 52歳の葛西紀明(土屋ホーム)が1回目に最長不倒距離の142メートルをマークし、合計258・9点で2連覇を達成した。W杯遠征メンバーが不在とはいえ、衰え知らずのレジェンドは代表に内定しているW杯札幌大会(15、16日)に向けて最高の勢いをつけた。女子も岩佐明香(28)=大林組=が202・8点で連覇を決めた。

 レジェンドは永遠に輝き続けるのか。葛西がまたも歴史を塗り替えた。1回目にヒルサイズを5メートルも越える今季最長142メートルの特大アーチ。ラストジャンパーとなった2回目もトップの131メートルでまとめ、首位を渡さなかった。ガッツポーズも飛び出す会心の勝利。「この年で勝てるとは。メチャクチャうれしいですね」と目尻を下げて喜んだ。

 全日本スキー連盟A級公認大会で50代ジャンパーの勝利、それも2連覇は異例中の異例。W杯遠征組が不在とはいえ、そのメンバーに入っていた小林潤、内藤をも抑え込んだ。「いろんなプレッシャーがあった。でも、絶対負けたくないという気持ちが強かったので、いいジャンプができたんだと思う」。毎日欠かさないランニングは1月だけで走行距離113キロ。体だけでなく、52歳は心も鉄人だった。

 今季はコンチネンタル杯(W杯下部大会)の代表メンバーに選ばれ、海外転戦の疲れがありながらも1月の札幌3連戦を含めて10戦すべてポイント(30位以内)を獲得。今月のW杯札幌大会代表入りを確定させた。予選をクリアすれば、自身が持つギネス記録のW杯個人最多出場「578試合」を更新する。

 昨年の札幌大会では、予選を突破した上に30位で最年長ポイント獲得の記録も加え、4季ぶりのW杯海外派遣につなげた。「昨年よりはポイントを取りたいですね。ちょっと上位に食い込めれば」と目標は控えめだが、そこで結果を出せば、こちらもギネス更新の通算14度目となる世界選手権(26日開幕、ノルウェー)代表の可能性もある。レジェンドには、やはり世界の舞台がふさわしい。(石井 睦)

 ◆葛西 紀明(かさい・のりあき)1972年6月6日、北海道・下川町生まれ。52歳。8歳で競技を始める。東海大四高(現・東海大札幌高)から地崎工業などを経て2001年11月に土屋ホーム入社。五輪は94年リレハンメル大会団体銀、14年ソチ大会個人ラージヒル銀、団体銅。176センチ。

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