渡邊渚さん、書籍発売記念イベント開催 警備員など１０人以上の厳戒態勢

イベントを行った渡邊渚さん

　昨年８月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さんが１日、東京・港区の六本木蔦屋書店で初フォトエッセー「透明を満たす」（講談社）の発売記念イベントを行った。

　５万字超のオール書き下ろしと、８０ページにわたる撮り下ろしグラビアなどが収録されている。２３年７月から体調不良で療養し、退社後の昨年１０月１日に自身のインスタグラムででＰＴＳＤを患っていたことを公表。本書では、アナウンサーとして活躍するまでの軌跡や、ＰＴＳＤと診断されてからの闘病生活、現在の心境や目標などが記されている。

　白のワンピースで登場し、少し緊張した表情で登場した渡邊さん。司会者からの「発売おめでとうございます」の言葉に笑みがこぼれつつ、「よくここまで頑張った！！」と自身を称えた。

　５万字に及ぶ文章量を３週間ほどで書き上げたという。子供のころから書くことは好きで、「毎日日記を書いていた」と明かした。本書の執筆に関しても１年半で経験した事や書き留めてきたことをまとめただけで、大変だったという感想はなかったという。

　グラビアも掲載されているが、渡邊さんは「ＰＴＳＤだからこれが出来ないとか、写真を撮られることが出来ないと思いたくないし、思われたくもない」とし「誰でも笑顔になれると言う事を写真を通じて感じて欲しい」と力強く語った。

　読者から寄せられた感想の中で特に印象的なものは、「涙がとまらなかった」という言葉だったと明かした。渡邊さんは「泣かせようと思っているわけではなく、体験した事や思ったことを書き留めただけ」と語ったが、それを悲しいと感じてくれる読者がいることが分かったとき、救われた気持ちになったという。

　イベントの最後には２０２５年の目標を聞かれ「恐れずになんにでもトライしていくこと、楽しいと思ったことにチャレンジしていくこと」と力強く語った。