藤井聡太棋王、２日に棋王戦 挑戦者は初タイトル戦の増田康宏八段

棋王戦の前日検分を行った藤井聡太棋王（日本将棋連盟提供）

　将棋の藤井聡太棋王＝王将、竜王、名人、王位、王座、棋聖＝に増田康宏八段が挑む第５０期棋王戦五番勝負第１局が２日、高知県高知市の「文化プラザかるぽーと」で指される。両者は対局前日の１日、対局場検分と前夜祭に臨んだ。

　２人の対戦成績は藤井の６勝１敗。先月８日の叡王戦本戦トーナメント１回戦でも藤井が勝利した。八冠返り咲きを狙う藤井は、今年に入り、王将戦七番勝負で永瀬拓矢九段相手に２連勝と順調なスタートを切っている。

　一方の増田八段は、タイトル戦初挑戦。昨年１２月、斎藤明日斗六段と挑戦権を競う対局勝利後には「（タイトル戦出場を）ずっと目標としていたので、すごくうれしい。すごく集中して対局できたので、いまは安心と嬉しさが両方ある」と喜び、五番勝負に向け「実力差は藤井棋王とあると思うけど、そういった中でなんとか自分なりに工夫して、接戦というか、最後まで見ていて面白い将棋にしたい」と意気込んでいた。今年に入り公式戦１勝４敗とやや苦しんでいるが、対藤井では１８年の竜王戦本戦トーナメント２回戦以来となる勝利を目指す。