静岡ブルーレブズ今季ホーム初黒星 後半直後に一時逆転も東京ＳＧに１４―３３

前半２０分、レヴズのヴァレンス・テファレ（右から２人目）が約９０メートルを独走して先制トライを奪う（カメラ・里見　祐司）

　◆ラグビー▽リーグワン第６節　東京ＳＧ３３―１４静岡ＢＲ（１日、ヤマハスタジアム）

　静岡ブルーレヴズは東京ＳＧに１４―３３で敗れた。前半２０分にＷＴＢヴァレンス・テファレ（２４）が約９０メートルを独走する先制トライ。７―１３で折り返した後半開始直後に逆転したが、その後に３トライを奪われ今季ホーム初黒星を喫した。

　レヴズに今季新加入したテファレがスタンドを沸かせた。一進一退の攻防が続いた前半２０分、自陣ゴール前でパスを受けると右サイドを突破した。途中で内側に切り返し、タックルを受けて倒れても、すぐに起き上がって約９０メートルを独走。圧巻の先制トライに「走り続けることだけを考えた」と振り返った。

　チームは後半３分のトライ＆ゴールで１４―１３としたが同７分に再逆転を許し、１０分過ぎのチャンスで取り切れなかった。さらにＰＧなどで差を広げられ、ＳＨ北村瞬太郎（２２）は「嫌なところばかり狙われた」と、元日本代表ＳＨ流大（ながれ・ゆたか）のゲームメイクに脱帽した。

　前節で昨季王者のＢＬ東京を倒して波に乗っていたが、リーグワンで未勝利の難敵にまたも敗れた。「反則で勢いを失った。修正したい」と藤井雄一郎監督（５５）。今後はアウェーで３連戦。テファレは「残念です。月曜からの練習で切り替えたい」と前を向いた。

（里見　祐司）