中村勘九郎、NHK大河「べらぼう」歌舞伎版の「きらら浮世伝」で蔦屋重三郎役「ダイナミックで美しい作品」
スポーツ報知 / 2025年2月2日 23時34分
歌舞伎俳優の中村勘九郎が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「猿若祭二月大歌舞伎」(25日千秋楽)の昼の部「きらら浮世伝」に出演した。
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・後8時)の主人公として注目される蔦屋重三郎を中心に喜多川歌麿、葛飾北斎ら絵師たちも登場する青春群像劇。重三郎役の勘九郎は「ダイナミックで美しい作品。大河ファンの心にも刺さると思う」と力を込めた。
物語は早朝の吉原大門から始まる。重三郎は、吉原に売られていく娘に絵草紙を渡す。この娘は、のちの遊女お篠(中村七之助)。その数年後、初鹿野河内守信興(中村錦之助)が、西村屋与八郎(市村萬次郎)、恋川春町(芝翫)、大田南畝(中村歌六)、勇助(後の喜多川歌麿=中村隼人)らと宴の席を設ける。そこに重三郎の弟分、伝蔵(のちの山東京伝=中村橋之助)、鉄蔵(のちの葛飾北斎=中村歌之助)らが登場する。
喜多川歌麿、山東京伝と組んだ重三郎は、日本橋に進出し、滝沢馬琴(中村福之助)の力も借りて蔦屋耕書堂を開き、破竹の勢いで突き進む。神輿に乗った勘九郎演じる蔦重の姿に拍手喝采。「身分にかかわらず手軽に手に取ることのできる刷り物で人々を喜ばせたい」と希望を抱く重三郎のまっすぐなまなざしと思いが、観客の心をつかむ。
その後、寛政の改革によって洒落本、錦絵は厳しく弾圧され、重三郎は財産の半分を没収される。重三郎は吉原大門の屋根から「今、江戸の町では大切なものが失われている」と嘆く。鬼気迫る重三郎の独白と決意。その後、起死回生の一手として売り出された東洲斎写楽の大判の役者大首絵は評判となるが、大きな騒動となる。
エネルギーが躍動する舞台はテンポ良く展開。厳しい世情に立ち向かい、無名の職人たちの思いも背負いながら厳しい弾圧を跳ね返していく重三郎たちの熱い物語が、大きな感動を巻き起こす。
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