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羽生結弦さん 「6分間練習どうしよう問題」とピアノコレクション…単独インタビュー2

スポーツ報知 / 2025年2月4日 5時0分

羽生結弦さん(カメラ・小林 泰斗)

 プロフィギュアスケーター羽生結弦さん(30)の単独インタビュー第2回。千葉公演(7、9日・ららアリーナ東京ベイ)で千秋楽を迎える「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR」のハイライトの一つが「ピアノコレクション」だ。5つのピアノ曲による10分近い長編作の制作に至った背景と、こだわりを聞いた。(取材・構成=高木 恵)

 前半の「ピアノコレクション」が見せ場の一つになっている。5つの曲から成る10分近い長編作を演じ、そのまま平昌五輪のショートプログラム、ショパンの「バラード第1番」へ。「ピアノコレクション」は、どのような発想から生まれたのだろうか。

 「そもそもは、6分間練習どうしよう問題が、まずあったんですよ」

 羽生さんはプロ転向後のワンマンショーで、6分間練習を作品の一部として組み込んできた。この斬新な演出は「試合っぽさを出したい」という思いが基にある。

 「今回は物語として書きたいというものが前提にあったので、6分間練習をつぶしたいっていうのが自分の中にあったんですよ。ただ、それまでの演技内容も含めて考えた時に、どこかでちゃんと整えられるものは作らないといけないし、それがちゃんとプログラムとして成り立っている上で整えられていく状況のものが作れたら、一石二鳥なんじゃないかと思ったんです」

 ピアノ曲のメドレーから、金メダル演目に至る構成。その間、息をのむような緊張感が会場を包む。

 「今までも公式練習の姿が好きだって言ってくれる方もいましたし、真剣にストイックに一つのものに向かっていく姿っていうのは、ある一種の表現だと思うんです。それを(演じる)Novaという存在に詰め込もうと思った時に、ピアノをものすごくストイックに、全部練習曲にしようと最初は思ったんですよ。練習曲で固めて最後に『バラ1』にたどり着くというイメージが強くあって。そういう発想から始まりました」

 ブラームス、バッハ、スカルラッティ、ショパン、ショパンと続く5曲。選曲も、もちろんこだわり抜いた。

 「すごく難しかったです。時系列に並べようかなとか。それこそ、バッハから始まって、ショパンに至るまでのそれぞれの進化の過程みたいなものを見せて、ショパンにたどり着くかみたいなことを考えたりとか、逆にショパンから始まって過去に戻っていって、またショパンに戻ってくるみたいな感じにしようかとか。あとはコードを全部一緒にするとか。いろいろ考えてはいたんですけど、これ自分で考えてもらちが明かないなと思ったので、(ピアニストの)清塚(信也)さんに相談しました」

 信頼を置く清塚氏に選曲候補を出してもらいながら、整えていった。

 「『こういうイメージなんだけど、どうしたらいいですか』と。そもそも、1分弱を何個か並べたいというのを伝えてはいたので。『1分弱で並べるとなると、こういう曲集になるけどどう?』みたいな話をしながら。でも、あんまり編集もしたくないよねっていうことと、これはやっぱり編集した方がいいかもねっていうものもあって。本当にいろいろ手探りでやりながら、かつ、バロックは使いたいっていうのは確定で入れていて。こういうふうになりました」

 ジェフリー・バトルさん振り付けの魅力的な5つの演目。滑っていて一番きついのはどの曲なのだろうか。

 「全部きついです!」

◆6分間練習 試合の滑走直前、最多6人のグループごとに氷上で行う最終調整。

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