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引退レースで初マラソン日本最高、青学大・若林宏樹が半年限定で現役続行も…世陸選出なら「会社と相談」

スポーツ報知 / 2025年2月4日 4時0分

スポーツ報知を手に笑顔の若林宏樹(右から3人目)。帰京前の大分空港では市民ランナーたちに祝福された(カメラ・竹内 達朗)

 引退レースとして出場した別府大分毎日マラソン(2日)で、日本歴代7位で初マラソン日本最高&日本学生新の2時間6分7秒で2位となった青学大の若林宏樹(4年)が9月の東京世界陸上日本代表に選出された場合、約半年間、現役を続行する考えがあることが3日、分かった。大学卒業を機に競技の第一線から退き、日本生命に就職することが内定している若林は「もし選ばれたら会社と相談します」と慎重な表現ながらも世界陸上挑戦の可能性を示した。

 若林は初マラソンを日本歴代7位の2時間6分7秒で走破。同時に世界陸上参加標準記録(2時間6分30秒)も突破し、日本代表候補に浮上した。大学卒業を機に引退することを表明し、2日のレース直後には「これが最後と思って走りました。これでやめるからこそ出たタイムと思います」と話したが、快挙から一夜明けたこの日、期間限定で現役続行の可能性を示した。

 昨年12月の福岡国際マラソンは青学大の先輩・吉田祐也(27)=GMOインターネットグループ=が日本歴代3位の2時間5分16秒で優勝。24日の大阪マラソンに日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(29)=富士通=、24年パリ五輪23位の小山直城(28)=ホンダ=、東京マラソン(3月2日)には同6位入賞の赤崎暁(27)=九電工=、同13位の大迫傑(33)=ナイキ=、日本歴代2位(2時間5分12秒)の池田耀平(26)=花王=ら有力選手が出場する。

 若林の選出は微妙だが、両レースの結果次第では代表の可能性も残される。4月から日本生命で新入社員となる22歳は「もし選ばれたら会社と相談します」と社会人としての立場をわきまえた上で、世界陸上男子マラソン(9月15日)まで走り続けるプランも示唆。4月12日に熊本で行われる日本選手権男子1万メートルの出場権を得られた場合には、日本生命の一般社員として出場する考えも明かした。

 2日に日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクター(54)は「代表の資格がある選手には出場の意思を確認した上で選考します」と説明。「全ては本人次第」と話す青学大の原晋監督(57)らと相談した結果、陸連の問い合わせには今後「出場の意思あり」と返答するという。代表選考と初マラソン日本最高を記録した22歳の決断が注目される。

◆マラソン男子の東京世界陸上への道 日本代表は最大3枠。ポイントで争うジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ4(23年4月~25年3月)で優勝し、参加標準記録(2時間6分30秒)か世界ランクで出場資格を満たせば内定。有効期間内に日本記録(2時間4分56秒・鈴木健吾)を更新し、東京マラソン終了時の最も記録の良い選手も内定。そのほか選考レースで参加標準記録を突破した選手の中から記録、順位などを総合的に判断し、本大会で活躍が期待されると評価された選手が選出。

◆24日号砲大阪マラソン招待選手に日本記録鈴木パリ代表小山ら

 大阪マラソン(24日号砲)の招待選手が3日、発表され、日本記録保持者の鈴木、パリ五輪日本代表の小山らの参加が決まった。9月の世陸(国立)の男子代表選考レースを兼ねた大会で、日本陸連の高岡シニアディレクターは「標準記録(2時間6分30秒)を複数の選手が突破すると思う。日本記録更新も期待している」と話した。

 前回大会は、平林清澄(国学院大)が当時の初マラソンでの日本最高記録と日本学生最高記録を同時に更新する2時間6分18秒で優勝した。今回は1月の箱根駅伝で2区を走り、青学大の総合優勝に貢献した黒田朝日(20)が参加予定。

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