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世界の佐渡裕さん「すみだ音楽大使」として小学校を初指導!『奇跡を起こす方程式』=「才能+努力+運」×「感謝力」を小学生にも熱血レクチャー

スポーツ報知 / 2025年2月4日 14時13分

両国小学校の吹奏楽部を指導した佐渡裕さん。「すみだ音楽大使」として7校目のアウトリーチ指導で、小学校は初めて(東京・墨田区で)

 世界的指揮者の佐渡裕さん(63)が東京・墨田区の両国小学校で吹奏楽部に“特別授業”を行った。「すみだ音楽大使」に就任した2022年から行っている「アウトリーチ(訪問支援)指導」で、小学校は7校目で初めて。ドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』第4楽章」の楽曲指導に加え、子供からの質問に親身になって答えるなど、予定時間をオーバーする熱血指導になった。

 小学校の体育館に足を踏み入れると、世界的に著名な指揮者は子供たちを前に「みんないい顔しているなー」と第一声。佐渡さんは、墨田区の芸術文化の発信地「すみだトリフォニーホール」を本拠とする新日本フィルハーモニー交響楽団の第5代音楽監督にも23年4月に就任。「すみだを音楽のまちに」の思いから区内中高の吹奏楽部や管弦楽部の指導を行っているが、小学校は初めて。訪れた2月1日も午後から新日本フィルの定期公演を控えながら、合間をぬって駆けつけた。

 子供たちの演奏を聴いたあと、まず講義をスタート。「ドヴォルザークはどんな人か知っているかな」「(曲名の)新世界の意味は分かるかな。アメリカのことなんだ」と作曲者や演奏曲を深掘りする大切さを説明。実技では「(演奏が)ちょっとベターっとしている。少しパンチを作ろうか」と独特な表現で分かりやすく指導を続けた。

 佐渡さんの授業は音楽だけにとどまらない。「音楽を作る上で大事なことは3つ。メロディー、リズム。そして、ハーモニー、和音だね。楽器によって役目が違う。世の中でもそうでしょ。お巡りさんはドロボーを捕まえて、消防隊員は火事を消す。だから、オーケストラは社会の縮図みたいなもの。自分の役目が何なのかをよく考えてやるのが大切」。子供たちからの質問コーナーにも時間を割いて、自説でもある『奇跡を起こす方程式』を紹介。「才能、努力。運も大切。これらは足し算。これをひととくくりに“ありがとう”という感謝力で掛け算にすると、1・5倍にも2倍にもなって奇跡も起きる。好きなことを見つけて無我夢中で取り組んでください」。熱いメッセージで締めくくった。

 授業後、佐渡さんは「初めての小学生(への指導)は難しさもやっぱりね。自分たちで感じて何かを変えていくとかはまだでしょうし、今までやってきたことを繰り返すことや、楽器を吹くことでまだ精一杯。ただ、みんな十分に体が大きくないなかで、それぞれ一生懸命に吹いていたと思います」と笑顔。この日のチルドレンから世界に羽ばたく音楽家が出ることを期待していた。

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