1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

定年迫る河内調教師ウォーターリヒト、ガーベラ兄妹で85年ぶり快挙狙う

スポーツ報知 / 2025年2月5日 7時0分

今週の2重賞に有力馬を送り込む河内調教師

◆第75回東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)◆第65回きさらぎ賞・G3(2月9日、京都競馬場・芝1800メートル)

 今春で東西7人のトレーナーが定年引退を迎える。騎手として輝かしい実績を残し、引退後の05年に厩舎を開業した河内洋調教師(69)=栗東=が競馬サークルで過ごしてきた55年間を振り返った。今週は第75回東京新聞杯・G3(9日、東京)にウォーターリヒト、第65回きさらぎ賞・G3(同、京都)にウォーターガーベラが出走予定。祖母の代から管理するきょうだい(兄妹)で、7年ぶりのJRAタイトルを狙う。

 騎手として、調教師として実績を積み重ねてきたホースマン・河内洋が3月4日付で定年引退する。

 「さみしいと言えばさみしいけど、決まっていることだからね。騎手を目指して、その先は考えてなかったけど、調教師もやらせてもらって、55年も競馬界にお世話になった。(父が調教師で)厩舎育ちでずっと馬と一緒にいたので、そこはさみしいかな」

 騎手時代は重賞を134勝。冠名「アグネス」の馬での活躍が目立った。

 「G1に限らず重賞を勝ってくれた馬もいる。1頭に絞るのは馬に失礼。ただ、アグネスレディーで初めてG1を勝たせてもらって、親子3代でG1を勝ってくれたね」

 日本ダービーは何度も1番人気に推されながら勝てず。45歳だった00年のアグネスフライトで悲願を達成した。

 「若い騎手が増えてくるなか、最後のチャンスと思っていた。直線も馬体をぶつけながらよくしのいで、馬も諦めず応えてくれた。そこを勝てたのは騎手人生の中でも大きいね」

 調教師としてはJRA通算381勝(4日現在)。23年JBCレディスクラシックでは、アイコンテーラーで初めてG1級競走を勝った。

 「うれしかった。思い出の馬はアグネスアークとヤマニンキングリーかな。騎手の方が気楽だったね。調教師は故障とかの気苦労が違う。ただ、(調教師生活も)あと少しやな」

 今週は東京新聞杯にウォーターリヒト、きさらぎ賞にウォーターガーベラという厩舎ゆかりの血統の2頭がスタンバイ。

 「お母さんもおばあちゃんもウチにいた馬。リヒトの前走は、勝ち馬とは枠の差が出た。先週の動きも良かったし、期待したい。ガーベラの2走前と3走前は、ちょっと距離が短かったね。きょうだいで勝ってくれれば最高だけど、無事に帰ってくるのが一番やな」

 “チーム・河内”の底力を結集し、残り1か月も全力で駆け抜ける。(玉木 宏征)

 ◆きょうだい同日重賞制覇 1940年4月7日に母スリリングのキヨクジツ(兄)が中山農林省賞典障害(現在の中山大障害)、タイレイ(妹)が中山4歳牝馬特別(現在の桜花賞)を勝利。達成すれば85年ぶりの記録となる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください